タイトル

2007年1月20日 男女群島「古賀横」〜「下の赤瀬」


午前1時発のチャーター便に紛れ込み(?)オナガひしめくであろう男女群島へ・・・。
この船をチャーターしたのは、釣春秋の高田魚秋さんらteamDAIWA石鯛&グレの面々。
DAIWAの木村さんや藤園賢一郎氏・・・鵜沢さんは居なかったがカタログで見たことある人等々、かなり強烈な人達。
なんでこんなおっとろしい船に乗ったん・・・?
あじか■事の起こり
当初の予約では20日午前10時出港の日帰り便に乗って男女群島に行き、次の日に船を乗り換えて1泊2日する航海。
天気図とにらめっこの時を経た19日の午後、確認の電話を入れてみた。
予報では凪・・・まず間違いないだろうとタカをくくっていたのだが、なんと!相次ぐキャンセルにより1泊2日の便が未定との事。 ハァ〜なんでやねん?
「19時過ぎにもう一度電話ください。」 と奥様。
最悪のパターンは日帰り便のみ・・・。 
「日帰りはイヤぢゃぁ〜!」 祈りながら高速を走ること2時間余り・・・下関で19時を迎えた。
パーキングに入りTEL! 数回の呼び出し音の後・・・「ハイ、”あじか” です。」っと奥様。
期待と不安が交錯する中、おそる・おそる聞いてみる。 「あの〜・・・yukimaruですが・・・どうなったでしょうか?」 
奥様曰く 「やはり、人数が揃わないので・・・1泊2日は欠航になりました・・・。」 との事。
「日帰りは嫌ですか?」  家を出発しているので今更、嫌もクソもないのだが、「・・・イヤです!」とキッパリ。
すると、「今夜1時に出港するチャーター便があるんですが・・・云々・云々。」  へっ。。。何それ???
「紛れ込んでも分かりませんよ・・・」の一言が気になったが、「おぉ、それそれ!」っとばかりに、あっさりとチャーター便に乗ることを決めてしまった。 人生決断の早さが大事である。 「12時までには来てくださいね〜!」 と奥様。
我が意を通せば道開かれる(?)・・・唯のワガママとも言うが、これがチャーター便に紛れ込んだ全容である。

■ハナグリ島・・・古賀横へ上礁!

久々にお会いした魚秋さんに紛れ込んだ(?)挨拶をして、ブラックヘラクレスに荷物を積み込む。
さすがにDaiwaの面々だけあって大量に積まれる集魚材はメガーブルーとメガレッド! 海の色が紫になりそうである。(笑)
午前1時出港! 麦酒で腹を満たし、ずうずうしく1等船室(船尾のベット)に潜り込み横になる。
2500馬力の咆哮を聞きつつ、これからの釣りを組み立てていると、いつの間にか意識不明に・・・。
そして、慌しい雰囲気に殺気を感じ、覚醒した時は既に男女群島の男島に到着していた。
すでに荷物は出され、上礁準備は完了しているようだ。
魚秋さんに「上礁したい磯がありますか?」と聞かれたが、ここは謙虚に「何処でもいいです!」と答えた。
そして、午前4時過ぎ・・・ハナグリ島の「古賀横」に乗ることとなった。
古賀瀬〜帆立岩この磯は中ノ瀬戸に面する磯で帆立岩等が目視できる。
解説によれば、岩が不規則に重なっていて水深5〜10m。
マキエで浮かせて釣れ!って書いてあった。
未だ暗い中、マキエを練り込み準備開始。
今回のレシピはオキアミ生9Kg+地アミ4Kgを4セット。
集魚材は2袋を用意し適宜混ぜ合わせた。
簡単なポイント・釣り座の説明を前田キャプテンより受けたが、暗いので勝手がよく分からない・・・。 
取り合えず、マキエを撒いて朝マズメに備えることにした。

古賀横の釣り座・・・T氏がんばる!夜が白々と明け始めたのを見計らい、実釣開始!
今は上げ潮のようで中ノ島群の方向・・・つまり、左に通している。
尾長あり!の解説なので、道糸は4号・ハリスは5号をセット!
2Bのウキ、タナ3ヒロで開始してみた。
古賀横〜オニギリ方面!
※ 「古賀横」の先端 →



← ※ 「古賀横」から右方向。 横の無名磯の寝床はフラット!
マキエを足元にボンボン撒き、仕掛けを張る・・・風が時折舞い込んで来るが気になる程ではない。
本流に引かれる潮に乗せ仕掛けを流した数投目にシモリかけのウキが綺麗に引き込まれた! クチブー 2007年男女群島での初物は35cm程度のクチブ〜さん。
男女サイズではないが、今遠征の初物なので大事にドンゴロスに入ってもらった。
そして、更なる獲物を目指して仕掛けを振り込むが・・・うん???
なんと!あろうことかタカベの群れがワンサカ集まってきた。 ゲっ・・・!
コナガGet[!船着き横の先端に陣取っているT氏は順調に竿が曲がっている。
どうもタカベではないようだ。
自分のポイントはタカベに占領されているのでバッカンを持って即、移動。
「ま〜ぜて!」 無理やり乱入し、仕掛けを振り込むや否やイキナリHit!
華麗な締めこみを見せ上がって来たのは、今遠征初のオナガだった。
40cmUp! 高島ではNiceなサイズだが、男女では・・・コナガ(?)
「小さいヤツは逃がしたれya〜!」っとT氏・・・贅沢な話だが魚影は濃い。
それからも、互いに竿を曲げまくり、ドンゴロスの膨らみは徐々に大きくなっていった。
■昼の見回り・・・
午前11時過ぎ・・・ヘラクレスが見回りにやってきた。 「どうですか〜?」 っと前田キャプテン。
この時点で、50cm弱のオナガが数尾・・・得たいの知れないバラシもあり、魚も順調に釣れているので、ここはスルー!
釣果をクーラーに納め、食料とエサを補給してヘラクレスを見送った。
そして、降ろした食材で昼食Time・・・今回は豪華に焼肉である。 キンキンに冷えた麦酒をやりながら、熊本牛を食す。
お持ち帰りの土産は確保しているので、余裕のひととき・・・あとはデカイのだけである。
「デカイのは夜よ〜夜・・・よる!」 とT氏はのたまう・・・・。
■化け物の正体は!?
しっかり・タップリ食って釣りを再開・・・しかし、魚も腹一杯になったのか初手からアタリはない。
サシエは残ったり残らなかったり。 う〜ん・・・食い渋りか???  軽い仕掛けに交換することにした。
3号ハリスに00号ウキでのスルスルもどき・・・そして、その一投目にクチブトがHit! 一応、仕掛けは合っているようだ。
そして、その次投・・・チョット深めに入った仕掛けに強烈な激震が!
ガックシの一撃!竿先にコン!と当たった途端に ”ガぎゅわーん・・・ジジジっージ〜!”
トーナメントLBDのドラグが唸りを上げて道糸を吐き出す・・・。
なんとか竿は起こしたがその突進は止まらない。
ドラグを締め直し、竿を締め上げて耐えるが・・・なんか竿が折れそう。。。
レバーを握る右手の人差し指が 「緩めようや〜・・・竿メゲるよ。。。」
と訴えているが、「ダメダメよ〜。出したら負けよ〜!取れんでもエエのん?」 
と思う心とが熾烈にスパーク・・・さぁ!どっちが勝つ???
赤勝て!白勝て!瀬に擦れるイヤ〜な感覚に耐えつつも、勝ったのは出さない心・・・。 魚影が目視できるまで浮かせきった。 しかし・・・・
うん!? 尻尾に妙な斑点が・・・・錯覚???  ゲッ・・・ウッソぢゃろ!?・・・
完璧に浮いたそれは、異様な茶色・・・それまでの頑張りをコナゴナに打ち砕く特大の三の字(ニザダイ)だった。(涙)
ドンゴロスの斜めでピッタシ・・・62cm。  これが取れれば、オナガ60も楽勝???
■「古賀横」にサヨナラ!
時間が経過し今晩のマズメをどうするか?の選択に迫られる。
マキエがタップリ入ったここ、「古賀横」で粘るか・・・替わるか。
右側にあるワンドには大物が入って来そうな雰囲気はプンプン!
しかし、男女群島まで来て、1つの磯でええのん?とも思う。
決定的な考えの出ないまま、夕刻の見回りの時間を迎えた。
「替わりましょうかぁ〜!」 ヘラクレス’sポーターの一言。
どっちが正解???
答えの出ないまま、「古賀横」を後にした。

■「下の赤瀬ビョーブ」に上礁!
ヘラクレスは女島の南端を回り、「下の赤瀬」へ接岸。
TeamDiwaの面々との入れ替わりで、我々が入ることになったようだ。
ここは女島の沖磯で陸から離れている独立磯。
すぐ沖には「沖の赤瀬」・・・そして、その遥か沖に「サメ瀬」を見ることができる。
前田キャプテンから簡単なレクチャーを受け上礁した。
それにしても、この磯はチョ〜汚い。 
無数にある窪みに得体の知れない汁が充満していて悪臭を放っている。
オキアミ・赤貝・冷凍サバ・・・汁のレシピはこんな感じだろうか?
荷物をセーフティゾーンに移して、釣り座を確認。 最後の夜釣りに備える。
足場は比較的に良く、沖向きでも女島向きでもNo・Problem!
潮は上げ始めなので、レクチャーどおり沖向きで始めることにした。
「沖の赤瀬」向きに取った釣り座での第一投・・・いきなり、良型のクチブトが食ってきた。
さすがに沖磯・・・っていうか男女群島自体が沖磯なのだが、この磯はガイドブックのとおり、良型が巣くっているようだ。
これからの時間・・・期待は高まる!
■夜の帳はすっかり下りて・・・
期待した夕マズメ〜のひととき・・・コナガは食ってきたが、期待していたデカ版は不発。
疲れもピークに達してきたようなので休憩がてらの夕食Time! 松竹梅を飲りながら船からの配給弁当を食う。
「ああぢゃった・こうぢゃった・・・」と男女の反省会は盛り上がる。
そして午後9時過ぎ・・・”腹の皮突っ張れば目の皮緩む”・・・ホロ酔いも手伝い・・・睡魔の来襲!
T氏は釣る気マンマンだが、自分は寝袋に潜りこんだ・・・携帯を午前1時にセットし瞼を閉じる。
T氏がゴソゴソするのが気になったが、意識不明になるまでに、そう時間は掛からなかった。 
超爆睡Zzzzzモードに突入!
■午前1時起床
遅くまで頑張った(?)であろうT氏は寝袋にくるまり大イビキ。 取り合えず湯を沸かして目覚めのコーヒーを準備する。
冷えた身体が暖まる至福のひとときを過ごし、昨晩の沖向きの釣り座へ。 
夕刻にセットしたケミホタルの光は煌々と輝き竿の置き場所を教えてくれた。
2007年1月21日・・・目覚めの一投!  すると・・・反応は即、一発! 「うぉぉぉりゃぁ〜! うん!?」
けっこうな引き味ではあるが・・・軽い。 右に左に走り回るのを無理やり磯にブリ上げた。
ライトを照らして正体を確認すると・・・なんと!倶梨伽羅悶々のサバ君だった。
食ったら美味いが ”サバの生き腐れ・・・” 帰るまでの鮮度維持に自信がなかったので海に帰っていただいた。
期待を込めての次投・・・しかし、ウキは馴染む前に海中へと消えていった。
”サバの横走り” 良型なので面白いのではあるが・・・こればっかりじゃつまらない。
さぁ、どうしたもんか???
■かわせない魚からは逃げよう!
暗闇で何処に何がいるか、さっぱり解らない状況では分離が不可能なことに気がついた(遅い!)
沖向きを諦めて女島向きに移動・・・潮はかなり下げている。
サバが居ないのを祈りつつ、仕掛けを放り込む。
遠慮がちにマキエを撒くと、ウキにイヤ〜な反応・・・・。
足の速い青物・・・少々の移動では追いつかないようである。
心が萎えたので、事務所(?)に戻って松竹梅を煽る。
そろそろ、見回りの時間・・・不要な荷物をまとめて船を待つことにした。
そして、午前4時・・・Blackヘラクレスが来磯。 
「yukimaruさ〜ん。おはようございます・・・どうですか?」
前田キャプテンに問われ、「・・・ボチボチです。」と静かに答える。 釣果をクーラーに収め、最後の弁当を受け取った。
納竿時刻は10時との伝令なので残り6時間余り・・・。  船の離岸後、最後のエサをブレンドし朝マズメに備えた。
その期待した朝マズメ・・・期待を裏切りアタリは無い。 今、思えばサバが食っていた頃が懐かしい。
夜明けを向かえ、道具の交換を迫られた。  う〜ん。。。
■ライト・バージョンで
潮は上げ潮が激流で流れていく。前田キャプテンのレクチャーどおりなら沖向きに立て!だが、あえて女島向きに立つ。
オキアミの粒は潮に引かれて一気に沈んでいく・・・潮は速いが仕掛けが軽くても入りそうだ。
道糸3号・ハリス4号・ウキは00でのライト・Version。 ウキ止め&ガン玉は打たない。
不思議な事に夜バージョンではピクリともしなかったが、一投目から竿引きのストライク!
気色の良い引きで楽しませてくれたのは、検寸50cmのオナガだった。 
次投、クチブト・・・次、オナガ・・・朝の時合到来の入食いモードに突入。
これぞ男女!・・・その醍醐味を堪能できる時間・・・その中に40cm以下の魚はいない。
雰囲気では納竿時刻まで釣れ続きそうであったが、時合は短期集中型?・・・1時間後にはピクリともしなくなった。
女島との水道にサメがいたので、こいつが悪さをしているのだろうか???
■午前9時納竿
沖にあるサメ瀬の釣り人を向かえに行ったヘラクレスを確認。
今回の遠征は終了した。
帰りは2人ともグッスリ安眠・・・寝て起きたら港に到着していた。
奥様にお礼を言い、”あじか”の風呂で疲れを癒す。
頼んでおいた田平名物のジャコ天を受け取り、帰路についた。

〜PS〜
田平名物のジャコ天・・・これ超美味! 家では50枚でも足りません(笑)


仕掛け
フカセ釣り 
昼 ロッド2号 道糸3号〜4号、ハリス3号〜5号  ウキ(00号〜2B)
夜 ロッド3号 道糸PE4号 ハリス8号 ウキ(1号)
マキエ : オキアミ生9Kg+地アミ4Kg  4セット  サシエ:生LL 加工エサ4パック
磯 : 古賀横〜下の赤瀬
釣果 : オナガ(〜51cm)・クチブト(〜47cm) 計35枚   カツオ1本  

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