タイトル

2007年2月20日 男女群島「帆立岩」 

2月20日午前9時・・・カイザーが轟音と共にやって来た。今からの航海はヘラクレスに代わりカイザーのお世話になる。
ポーターのMOMOさんが「yukimaruさ〜ん。替わると〜?・・・ヨカとこ無かよ〜!」 いきなりガックリである・・・。
これが朝の挨拶かい・・・MOMOさん相変わらずである。(笑)
今回は未だ”西磯”に行っていない。 「西磯には行かれんですか?」 MOMOさんに聞いてみた。
すると、「行かれるばってんが、釣れとらんよ。小さいし・・・」 「何処がいいですかね〜?」 「釣れとる所がイイ所・・・!」
会話になってないような気がする・・・・おいおいMOMOさん頼んまっせ。 すると、船長が 「帆立行こうか・・・?」 
「帆立?!っ・・・いく・いく・いく・いく・い〜く!」 心臓バクバクで思わず連呼していた。(笑)
男女群島・・・その象徴とされる帆立岩! 上陸を断る理由は何処にも無いw。 ψ(`∇´)ψケケケッ

■超・激・流
帆立岩・・・中ノ瀬戸群の中でも特異な存在であり、男女群島の象徴。
しかし、上陸してみると、マキエで汚れた汚い磯だった。(足場は良い)
オキアミの汁の無い場所に荷物をかためて、イザ実釣!
今は上げ潮なので西向きに釣り座を構える。
鳴門海峡のごとく、おっとろしい速度で流れる潮。 仕掛けの選定が難しい。
結果、高負荷のウキより-00のウキでハナっから沈める方法を選択した。
ハリスは4号・・・ハリは ”あわせオナガ” の9号である。

  ※ 帆立岩の”帆”の部分・・・かなりオーバーハングしている。→
          ここで、竿先を折った人が、かなりいると思われる。
サシエから落とし、張りながら入れていく。 
ハナっから全部ボチャンはNG。 道糸の操作が難しい。
渦を巻いて流れて行く潮にウキ自体を馴染ませる感覚で送り込む!
ウキが潮をとらえて潜行開始・・・出る分だけ道糸を送っていく。 

道糸を張り竿先に集中する・・・池永名人の1000釣方もどきである。
グイグイと潮に引かれて出て行く道糸を指でセーブ&リリース。
テンションの掛かった穂先に潮流以上の負荷が加わり大きく曲がった!
ド・本流におけるア・タ・リ!
竿を起こすとNiceな引き&潮の抵抗。 相乗効果でかなり強烈!
時間をかけてタモに入れ込んだのは50弱のオナガ君。
型も良いが体色の綺麗な魚だった。 魚影は濃い!
T氏も良型のクチブー&オナガを連発!・・・ ここの魚はデフォルトが50弱!
ドンゴロスも一気に膨らみを増した。

外道ではあるが、本流の中ではカツオもHit!スリリングな引きを披露してくれた。→

■下げ潮になって
”片潮” ・・・意味が理解できていなかったが上礁してみてよーく解った。 
下げ潮の速度は上げ潮の速度を上回り、渦潮・湧昇流と変化も厳しい。 つーか、はっきり言って尋常ではない・・・。
中層で起こる渦巻きは群れ泳ぐ海ヘビに見えるし、あっちこっちに出現する
湧昇流はオ20号の底カゴさえ持ち上げそうな勢いである。
「これ・・・どーやるん???」 「わし、カゴ振ろうかの〜!?」
思案六法ホトトギス・・・取り合えず、泉州遠征Special3号を装着。
足元から流してみる。 すると、簡単に引き込まれて海中に消えた・・・。
ラインを目で追ってみると、潮の中で浮いたり、沈んだりと動きは激しい。
これってウキの浮力は関係ないん???  疑問が浮かんだ。
なにより、ウキが特大なので潮の抵抗を受けて回収がやたらと困難。
この仕掛け・・・数投で却下。 -00のウキに戻すことにした。 時々できる潮のタルミを見つけてサシエを投入・・・。
仕掛けは潮流に引かれ即、入っていく・・・しかし、あらぬ所でボワッとラインごと浮き上がる。すさまじきかな湧昇流・・・・。
これを防ぐ方法・・・悲しいかな自分の辞書には記されていない。 
マキエは足元のみに打ち、張り過ぎず・緩め過ぎず・・・ライン操作はしないナチュラル釣法。(笑)  
すると、竿先にゴツン!  何処で食ったか分からないが重くシャープな引きなのでクロであろう。
潮の抵抗を受けて、やたらと重い。 
上がって来たのは、上げ潮時の魚よりチョイト小ぶりなクチブーだった。
仕掛けの入れ方を工夫すれば、なんとかなるようだ。 
次投・・・そして次投と難しい釣りは続く。
刻々と変わる潮の流れ・・・サシエの入る場所ができるまで投入はしない。
早く釣りたい・・・このジレンマと戦いながら、コツコツと釣果を伸ばしていった。

■午後1時・・・カイザー来航
「釣れてますか〜。」 ホースヘッドに陣取るMOMOさんが聞いてきた。 「難しいけど釣れてま〜す!」 と答える。
「他の磯はどんなですのん?」 「ダメね〜。 釣れるなら、ここに居ったがよかよ〜。」 「・・・・・・・。」
逆潮ではあるが、さすがに名礁、帆立岩・・・魚はたしかに釣れる。 しかし、チョー難しいのである。
T氏と相談した結果、 ”困難は薬” と解釈し、夕刻まで帆立で頑張ることにした。
これまでの釣果をカイザーに預けマキエと水を補給する。
「17時頃に来ますから・・・。」と言い残し、山見船長操るBlackカイザーは帆立岩を離岸した。
見ただけで ”どーにもならん・・・釣りにならん。” と言い放ち、諦めてしまいそうな超激流。
2度と来れないかもしれない、この名礁・・・残り3時間余りを楽しむべ! 

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仕掛け
フカセ釣り 中潮
昼 ロッド2号 道糸3号〜4号、ハリス3号〜5号  ウキ(-00号〜3号)
夜 ロッド3号 道糸PE4号 ハリス8号〜10号 ウキ(1号)
マキエ : オキアミ生9Kg+地アミ4Kg  6セット 配合3袋 サシエ:生LL 加工エサ6パック
磯 : 二重鼻〜沖の平瀬〜古賀横〜帆立岩

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