タイトル

2008年2月2日   -男女群島遠征 Vol 1- 


■プロローグ
3度目となる鳥島への釣行予約を入れたのは昨年12月の初旬。 今回は単身での釣行となる・・・。
予約当初は1月25日からの一泊二日釣行。しかし、1月の中旬に24日からの二泊三日に強制変更されていた。(笑)
「yukimaruさんなら大丈夫だと思って24日からの二泊三日に変更しました。連絡が遅れてスイマセ〜ン。」との事。
つまり、24日に男女〜翌25日〜26日が鳥島〜そして26日〜27日に男女というスケジュールである。
この日程を望む客が多かったのか、当日の船の都合でそうなったのかは定かでないが、どうせ行くなら長い方が良いと考えているので断る理由は無い。 しかし、普通ならこうはいかないだろう。
休みがある程度自由になる身の上を彼女は見切っているのだろうか??? 奥様・・・恐るべし。。。

UKI・UKI Waku・Wakuの日々を順調に消化していたのだが、日が近づくにつれ天気図に不穏な動きが・・・・・。
24日からは超冬型の予報で日本列島の天気図はシマウマのごとく縦縞入り!
鳥島はおろか男女でも良い釣りはできそうにない・・・状況を聞くため、”あじか”に電話してみた。
すると奥様曰く:「船は出す予定ですが、天気が悪いので延期されてもいいですよ。 またの機会にしましょう。」との事。
「わがまま言ってスイマセン・・・今度また・・・」 そう答えて電話を切ろうとした時である。
「あの〜yukimaruさん。実は2月2日からの鳥島便がありますが・・・どうですか?」 っと奥様が切り出した。
想定にない、お誘いに頭は混乱!! 「2月2日〜4日・・・・・予定は???」
今を逃すとマズイかも?!と妙な判断を下し「う〜〜っっ・・・お願いします!」と応えてしまった。(笑)
かくして、二転三転した今回の遠征計画は2月2日からに落ち着くことになった。

遠征荷物 待ちに待った遠征の前日、”あじか”に電話を入れてみると、相次ぐキャンセルにより一泊二日の鳥島便が消滅したとの事。

「はぁ〜?無くなったぁ〜???」
「鳥島便は日帰りになりました。男女は一泊二日便がありますけど・・・」
行けるかどうか微妙な鳥島よりは・・・。
ということで男女群島便に変更。
「明日は早く出るので11時には来てくださいね。」
「了解で〜す。。。」
最後の最後まで、どーなるか分からない。 これが遠征の・・・いや”あじか”の良いところかも・・・(笑)
やっと現実化した遠征当日の朝、目覚し時計が鳴る前に目が覚めてしまった。 まるで子供の遠足である。(笑)
午前4時前、高速道路の深夜割引を適用するため少し早めに出発・・・長崎県田平港を目指した。
あじか午前8時、武雄北方ICで高速を降り、伊万里を経由して9時30分に あじか着。
早速、事務所に行ってみると、「ごめんなさい。14時出港に決まったんですよ〜。」
「早く出るって言っといてスイマセ〜ン。」 と奥様。。。
「ヨカですよ〜。 ゆっくり準備しますから・・・。」
とは言ったものの、時間があり過ぎる。 あっち、ウロウロ・・・こっち、ウロウロ。。。。
荷物をバラしては詰め込んで時間を潰した。

ブラック軍団!そして、午後12時30分・・・ブラックカイザーが男女群島から帰ってきた。
みんなで協力してエッサ・エッサと荷物を陸に上げている。
どの釣り客も満足げな顔で ψ(`∇´)ψ ケケケッ。
明後日、自分もこんな顔で帰れればイイな・・・つい思ってしまう。
そんな中、先ほど帰港した若い釣り人と話すことができた。
今朝から西磯に行けたらしく、最後に良い釣りが出来たとの事。
海の状態は良さげのようだ。 当たり前だが期待は高まる!
カイザーは氷を積み込み、燃料の補給に向かった。
そして再び接岸し、我々の荷物を積み込む。
1年ぶりに会うMOMOさんと山見船長にご挨拶!
「あれ〜独りぃ〜?いつもの相棒は???」 「所用で来れなくて・・・よろしくとの事でした〜。」 「残念やね〜。」
そんなやりとりの後、午後14時にブラックカイザーは轟音を上げて港を離岸・・・男女に向けて出港した。
いつものごとく、缶ビールをプッシュン。 一気に2本喰らってから船尾のベッドに倒れこむ。(酔)
娘にメールしながら船の揺れを楽しんだ。 「父さ〜ん。。。クロ・・・い〜っぱい釣ってきてね!」 泣かせるw。。。!

男女群島男島到着!寝たか寝てないか・・・よー分からない時間が過ぎた午後17時20分。
全国のクロ釣り氏が涎をタラタラ流す男女群島に到着。
身支度を整えてデッキに出てみると、そこは男島の西側だった・・・・!
いきなり西磯!っと期待したのだが、カイザーはクロキ島との水道に入りこんで東に進路を向けてしまった。。。 No〜悲し。
しかし、これから吹くであろう北西風を避けてか東側は超満員!
山見船長が「入れとんねぇ〜・・・!」っとマイクで叫ぶほどである。
何名かの釣り人を磯に降ろしていったが、その先がない・・・。
船長が「yukimaruさ〜ん。行きましょうか・・・」
ホースヘッドが向かった先は奥の奥・・・。
「ガーン・・・これは奥すぎる・・・。こんなんあり???」 ここは嫌じゃぁ〜 っと心で叫ぶ・・・・。
小おにぎり自分が上がったのは「小オニギリ」の奥。
”憧れの男女群島写真集”でも名前が付いていない磯。
良い点は足場が超フラット・・・テントを張って宴会ができそうである。
「yukimaruさ〜ん。今晩はここで辛抱して・・・明日は考えるから。」

「朝の9時頃に来ま〜す。」 
ホースヘッドを陣取る、MOMOさんはそういい残して去って行った。
「寂しいのぉ〜・・・」 独りの寂しさもだが、名無しの磯が尚、寂しい・・・。
荷物を置き、雨よけのシートを張って野営の準備。
そしてマキエを用意する・・・今日のレシビは生3枚と地アミ1角+配合(1/2)である。
ボンボン撒いて様子を伺う・・・・・夜のウェポンは4号竿に8号ハリス。 チモトにホタルを入れてみた。
タナ3ヒロ〜次第に深くしていく・・・が、サシエすら取られない状態が長が〜〜く続き、気力・体力の限界を向えた。
設営した事務所に帰り、寝袋を用意・・・・シートを荷物で押さえて寝ることに・・・。
午前3時に携帯のアラームをセットして目をつむる ZzzZzz。
一瞬、爆睡したものの強烈な雨風で目が覚めてしまった。 時計を見るとまだ、午前2時。
シートごとふっ飛ばされる・・・と思われるくらいに風が強い。。。 「こりゃぁ・・・釣りにならんわ・・・」 
目を閉じて寝ようとするのだが、強風に煽られたシートのバタツキ音がやかましくて寝られない。 
両手でシートの端を押さえて寝るに寝られない無意味な時間が過ぎていった。

■つり再開・・・
午前4時・・・クロ釣りをしに来た事にやっとこさ気づき、釣り座に戻る。 風は相変わらずビュービュー。。。
マキエを大量に撒いて仕掛けを入れる・・・竿3本沖、タナは3ヒロからゆっくり沈めるイメージ。
潮は右沖に行っているようだが、風が強いのでよくわからない。 道糸を張り張りにして流していく。
すると、ケミの光が海中にボヨヨ〜ンっと入っていった! 男女遠征初のアタリである・・・「うおぉぉりゃぁぁ〜・・・あ〜!?」
その気合に反比例するかのようにスンナリと上がって来たのはハタンポ君。 今遠征初のウオGetである。(泣)
強風+ハタンポの襲来 & 独りで寂しい心+いまだに本命ゼロ・・・悪い事ばかり考えてしまう。
今までの展開を変えようと足元に仕掛けを入れマキエを打つ・・・すると、ケミホタルが流星の如く海中にズドーン!
「こりゃぁ〜オナガぢゃろう?!」 強烈な締め込みを披露してくれる・・・しかし、こちとら4号竿に8号ハリスである。
超強引に浮かせてタモに誘導・・・枠径60cmのおかげかスンナリと入った。ライトを点けて魚体を確認する・・・うん!?
「ゲッ・・・ウッソぢゃろう!?」 なんと、網の中に横たわる魚体は銀色眩しい50cm近いババタレだった。(悲)
悲しい外道ではあるが、徐々に魚はランクUpしている・・・「今から今から・・・」 プラス思考に考えて次を狙った。
コナガ!
■ついに登場 オナガ君!・・・いや、コナガ君か?!

午前6時50分・・・夜が白々と明けてケミの光が見にくい朝マヅメ。
ケミを背負った1号ウキがゆっくりと水面下に押さえこまれた。
この手のアタリは大型が多い・・・間髪入れずに合わせをくれてやると・・・!
”ギュイーン” っと魚の反応が返ってきたが、大した相手ではない。
「ま〜たババタレか!?」 ガゴンガゴンと竿を叩くのでそう確信。
タモ無用!っとばかりに磯上にブリ上げた。
ビトビトと跳ねるその魚体は茶褐色・・・なんと本命オナガ君だった。V(`∇´)V
検寸43cmのオナガ・・・・いや、コナガ君。 さすが、クロの楽園、男女群島・・・無名磯でもオナガが釣れるw
小オニギリ
■夜がすっかり明けて・・・

夜もすっかり明けて海中の様子も分かるようになった。
普通なら昼用のタックルに換えるのだが、マキエを撒くと凄まじい数のタカベ&熱帯魚(?)が襲来!
山陰のアジゴに匹敵する貪欲さと数でマキエを我が物顔に食い漁る。 さすがにこれには閉口した・・・。
昼タックルを出す気にもなれず、ただただボーゼン。
さ〜ぁ・・・どーしたものか???
根性の無いyukimaruは竿を納めることにした。(泣)
丸瀬方向
荷物を片付けて迎えのカイザーを待つ。
風は依然としてビュービュー・・・時折、潮しぶきを上げるくらいに吹いている。
風向は判らないが、おそらく西磯にはいけないだろう。
明日は考えるって言ってたMOMOさん。 何処に連れて行ってくれるのだろうか?
ロクな磯しか無かったらどーしよう。・・・・このコナガ1枚で終わったりして・・・」
そんな事を考えていたら、女島方向より轟音を響かせてブラック・??がやってきた。
近づくにつれ、その威風堂々とした船体が明らかになる。 「ブラック・ヘリオス?」
まだ乗ったことがないヘリオスだが・・・なんと、こっちに向かって来るではないか・・・ そしてホースヘッドがこの磯にドンッ!
「へっ・・・なんで???なんか用???」  yukimaru訳が分からず 「・・・・・。」
「船が替わりま〜す! カイザーは故障なんで帰りましたぁ〜!」 ポーターの若い兄ちゃんは”あっけらかん” とそう答えた。
「はぁ?帰ったぁ〜???」 おいおいMOMOさん・・・明日の朝、考えるは無し???
1日目からこの展開・・・この先、どーなるんぢゃろ?  頼るものの無い単身単独釣行・・・前途多難。

VOL2へ続く・・・

Tackle
行 程 2月2日〜4日 一泊二日
釣り方 フカセ釣り
タックル 夜:竿4号遠投 リール テクニウム8000番
タ ナ 3ヒロ〜
エ サ オキアミ生3枚+地アミ4Kg 配合1袋 × 4セット
若潮
釣 果 オナガ1枚 43cmのみ!
備 考

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