タイトル

■ 2008年2月3日   -男女群島遠征 Vol 2- 


ヘリオスに乗り込み他の磯を見て回るが、どの磯も釣れていない様子で皆、船に乗ってくる。
口から出る言葉は”風がビュービューで・・・” とか ”生命反応が感じられん・・・” とか、かなりダークな内容である。
西磯に行ければ良いのだが、水道から見えるウネリは超巨大・・・とても行けるような雰囲気ではない。
東の磯から東の磯へ・・・客を回収しては降ろしてを繰り返し、「yukimaruさん・・・準備しましょうか!」と声がかかった。
真浦4番ヘリオスが船先を向けたのは真浦立神の4番。 
男島から離れた独立磯で、沖から1番、2番と番号が付いている。
船着きには底物用のアンカーボルトがビシバシ打ち込んであり、男女群島屈指のクチジロポイントという雰囲気は十二分!
しかし、荷物の置場所にも困るくらい狭く、おまけに汚い・・・。
「昼頃に来ますから・・・頑張ってくださ〜い。」
去って行くヘリオスを見送って荷物の整理&足場の確保。
まだ凍っているオキアミのブロックを下に敷いて段差を解消。
磯バッグとバッカンは立体配置で足元に置く・・・おそらくマキエもぐれになって汚れるのは間違いないであろう。
一段落ついたところでクーラーから出してきた缶ビールをプッシュン! 喉を潤しながらマキエを撒いてみる・・・。
三郎潮は右沖向きにゆっくりと流れているがマキエの沈降は遅い。 
仕掛けは道糸3号にハリス3号・2ヒロを直結。
ウキは新調した極ウキのG2・・・それにG3のガン玉を直結部とハリスの中間に打ち、タナは3ヒロとした。
マキエを打ち、数秒後に仕掛けを入れる感じで探っていく。 
海中を凝視するが、クロの姿は見えない。
サシエが取られない状況が続くので、タナを4ヒロに変更。
その1投目にウキがシューっと海中に走った!
今日が筆おろしの”マスターモデル尾長M”の曲がり具合を見ながら魚の引きを堪能する。
クチブーほどなくして浮いてきたのは40cmUpのクチブト・グレだった。
「おぉ〜これで2枚になった! ψ(`∇´)ψ ケケケッ」 
足元に敷いていたドンゴロスを濡らして獲物を入れる。 
連荘のHitを想像してマキエを打ち、サシエを送り込むと反応は即あった。
仕掛けが馴染む前にウキを引っ手繰って行ったのは35cmのクチブト君。
〆る? リリース・・・?迷ったが、心に余裕が無いのでドンゴロスに入ってもらった。
南無阿弥陀仏・・・・男女のクロも小型化が進んでいる!? 
■昼の見回り
12時Just・・・ヘリオスがやってきた。 「yukimaruさん。釣れましたか?」 南船長が優しくマイクで問いかけてきた。
この時、ドンゴロスの膨らみは7分目! 枚数は数えていないが、心に十分な余裕ができる程は釣っていた。
「釣れとるね〜。次は5時頃に来ますから・・・」 エサをもらって足元に敷き、新しくマキエを作り直す。
クチブン!新しく練ったマキエは風に負けぬよう配合材を多めにブレンド。
船の接岸で魚が散ったかと思われたが、マキエを撒いて3秒〜5秒後に仕掛けを入れると即Hit! この磯は、この微妙なズラしが良いようだ。
クチブト!50
←クチブーは順調。
  しかし、オナガは沈黙・・・。

手返しの効率を考えて徐々にタナを浅くしながら、クロ捕獲の量産体制に入る。 
ウキ止めの位置は2ヒロ弱・・・ハリスの中間に打ったガン玉のみを上下させてタナを探っていく。
すると、浅ダナにたむろしていたのかスマガツオが食ってきた!ギュン・ギュ〜ンっと走って結構、面白い。。。
美味しい魚なので当然、Keep! 腹とエラをムシリ取り、海水で洗ってからドンゴロスに放り込む。
スマが食ってくるならオナガが当たってもおかしくは無い・・・海・潮流の変化に期待して仕掛けを打ち返す。
サンノジその期待させる海の変化・・・この展開で食ってきたのが、なんと!サンノジ君。(涙)
アホみたいな力でギュンギュン引きまくるので、てっきり・・・。
浮くにつれて「んっ・・・変じゃ。」と分かるのだが、掛け始めの引きはオナガそっくり!
それも50cmUpの大物・・・緊張感のあるヤリトリは面白いが腕がダルダルになってしまったw。

← サンノジ君・・・こいつもババタレ同様にウンコたれ・・・。臭い!
■船中泊
午後16時30分。見回りの時間は近い・・・釣れたクチブトをドンゴロスに納めて思案六法ホトトギス・・・・。
何を思案か?それは、ここに泊まるか?磯を替えるか?である。 ちなみに、今の時点でドンゴロスはパンパン・・・!
おそらく、イグロ68Lは満タンになり、35Lクーラーも半分は埋まるであろう。
「ここは寝にくそうだし、足場がイビツなので腰への負担が大きい・・・でも、でっかいオナガは出そうな気がする・・・。」
居たい半分、痛い半分・・・(笑) あれこれと考えたが、根性の無いyukimaruは真浦4番の撤退を決意!
片付けを済ませて磯を洗っていると、ヘリオスがやってきた。 「yukimaruさ〜ん。替わりますか?」「・・・・・。」
パンパンのドンゴロスを渡すと若いポーター君は「yuimaruさ〜ん。やりましたねェ〜!」 「へっへっへ・・・V(`∇´)V」
船に乗り込んで、イグロの蓋を開けて魚を入れると、きっちり満タンになった。 しかし、氷の入る隙間が無い・・・。
35Lクーラーから食料・水を取り出し魚を分配・・・すると35L満タン+イグロ約7分目まで埋まってしまった。
なかなかの釣果に自画自賛&自己満足。 「う〜ん。。。明日の朝マヅメでクーラー満杯? 風は強いしのぉ・・・。」
結局、魚族保護&帰りの体力温存の観点から船中泊を決定! 船でヌクヌク&のんびりすることにした。

■船長の美味しい手料理!
各磯の見回りを済ませ、ヘリオスは真浦のワンドにアンカーを降ろした。 この日の船泊まりは私を含めて2名。
もう1名の方はシーズン中、2週に1度は遠征される名古屋の超ベテラン、松○氏!
南船長の包丁さばきを見ながら、昔から今日に至る男女群島での貴重な話を伺った。
そして晩御飯Time! 献立はヒラマサの刺身、そのアラの煮付け、水炊き、煮込んだカレーである。
昼飯も食わずに釣っていたので、早速いただきま〜す! 噂にたがわず南船長の手料理は、ホント美味しかった。
「俺は料理が好きで、ずっーとやってたからいいけど・・・他の船長はよくやってるよ〜。ホント・・・。」 との事。
今までの航海の事、肥前鳥島の事などなど・・・興味ワクワクの話題で盛り上がり、楽しいひと時を過ごす事ができた。
午後20時・・・ベッドに身体を横たえ、揺り籠のごとくゆれる船に身を任せていると、いつしか爆睡(?)&大イビキ(?)。
想像ではあるが、かなりの大音量であったろうと思う・・・ゴメンナサイ。

■最終日!
午前3時起床。 南船長と若いポーター君は朝の弁当を詰めていた。総勢20数名のお弁当である。
弁当のおかずは昆布と沢庵だけだが、数が多いので詰めるだけで結構な手間がかかる。 
松○氏も梱包を手伝い、作業は30分少々で終わった。 そしてエンジン始動・・・アンカーを上げてヘリオス発進!
各磯を回り、弁当を配って釣果を回収する・・・そして、「yukimaruさん。準備しましょう!」 と声が掛かった。
まだ暗いので磯の形もよく分からない。 「ここ何処?・・・なんちゅう磯???」 若いポーター君に聞いてみた。
「ここは、八女のタンポですね〜・・・。たぶん2番かな!?」と彼は答えた。
午前4時30分・・・八女に上陸。 受け取ったエサをバッカンに入れて練り込む。 地アミ1角・オキアミ生3枚。
夜釣りの道具は封印・・・そして、明るくなるまで、そのマキエを少しづつ磯際に撒いていく。
男女群島の干満の移り変わりを夜光虫の動きで把握しながらバッカン1杯分を撒いて新しいマキエを作る。
半分は潰して半分は原型。 それに配合エサと地アミを混ぜ合わせる。
朝モクチブト薄明るくなったのを頃合いに仕掛けを選んだ。
朝一の男女に敬意を表し、道糸3号に5号ハリスを10m直結。
極ウキの2Bに、Bのガン玉とJ2を打ってウキ止めを2ヒロにする。 
余談だが、ハリスが長いこの仕掛け・・・風には抜群に強い! 
しかし、一発でウキをLostするのが少々怖い・・・。
マキエを打ち、その仕掛けをサラシの際に放り込むと一発で食ってきた!
小気味良い引き味で浮いてきたのは40Upの良型!
とにかくクチブト
往生際の良いクチブト君・・・寄せ波に乗せて磯上にズリ上げた。 
同様にしてサラシの際から流し込んでみる・・・するとまたまた一発!
上がって来たのは検寸47cmのクチブト。
朝早くからのマキエが効いているのだろう・・・入れ食いモードである。
これだけ魚が当たればオナガが混じっても良さそうなものだが・・・。
食ってくるのはクチブトOnly!
昼オナガは水道筋の潮流豊かな磯に行かねば無理なのであろうか??

そんなことを考えながら、ペットボトルの茶を飲んで暫し休憩。 
すっかり日も高くなり、男女群島 ”男島” の景色を楽しむ。
余談であるが、ここ八女のタンポ・・・1番〜3番、中ノ瀬など番号と瀬の名前で分けられていて、その数は多い。
冬場の北西風を避けられるので人気も高いようだ。
今日は真浦方向に潮が流れ、磯際から20m位までで食ってきた。
エサトリも多かったが分離は可能。
マキエとサシエをダイレクトに合わさないほうが良いのは、昨日の真浦4番と同じである。今の潮回りがそうさせているのだろうか?
■ラスト・スパート・・・そして納竿!最長寸53cmのクチブト!
午前8時30分。 今遠征の最長寸のクチブトが食ってきた!
強烈な締め込みでは無いが、とにかく重くて浮いてこない。
右に左に誘導してタモに入れ込んだ・・・なんと重い!
メジャーを当ててみると、53cmの立派な体躯・・・いや、メタボな体躯!
「これは美味そうだ・・・ψ(`∇´)ψ ケケケッ」 
独りでホクソ笑み、残り少ないマキエを撒いて次の1枚を狙う。
サラシの先端からの潮に乗ったウキは、ユックリと沈降開始。
そして、一気に海中へと入っていった。 

午前9時20分・・・最後の獲物と決めたクチブトをドンゴロスに入れて道具を片付け、磯の清掃。
ドンゴロスの膨らみは6分程度・・・しかし、今朝の獲物は型が良い!
一尾一尾の手応えを思い出して感慨に浸っているとヘリオスがやってきた。
「yukimaruさ〜ん・・・釣れましたか?」 南船長が問う・・・。「 V(`∇´)V 」
ドンゴロスの膨らみを見た船長は「やりましたね〜!」と祝福してくれた。
そして、イグロ68Lを開け、ドンゴロスの中の魚を移すと、きっちり満杯。
オナガ1枚が不満足ではあるが、クーラー満杯を良しとしょう!
回収の手伝いをして、昨夜から占領しているベッドに潜り込む。
シケのため、かなり叩く・・・が、すぐに意識不明になった。 午後13時30分過ぎ・・・田平港に到着。
荷物を陸揚げ後、柴山社長に写真を撮ってもらい、ゆっ〜くりと風呂に入る。
遠征結果 事務所に行ってみると、高槻市から来られた中○氏がおられた。
中○氏は私と入れ替わりに真浦立神4番に入られた方・・・。
真浦立神4番でクーラーを満杯にされたそうだ。
奥様と中○氏・・・そしてyukimaruでしばしの談笑Time!
奥様に、昔の事や最近の事・・・そして、”あじか” の由来について教えていただいた。
男女群島に一人で釣行したのは初めてであるが、多くの人と話すことができて、たいへん有意義な遠征となった。
複数人数なら仲間内ばかりでの話しとなりがちであるが、これは大いなる発見である。 独りも悪くない・・・クセになりそう!

Tackle
行 程 2月2日〜4日 一泊二日
釣り方 フカセ釣り
タックル マスターモデル尾長M  ISO Z2500LBD
道糸:サンラインTC 3号 ハリス:グランドマックス3号〜5号
ウキ:yukimaru極 G2〜2B 
タ ナ 2ヒロ〜
エ サ オキアミ生3枚+地アミ4Kg 配合1袋 × 4セット
中潮
釣 果 35cm〜53cmのクチブト 45枚
備 考

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