タイトル

■ 2008年3月7日〜8日  -男女群島遠征 Vol 2- 


どどどどど・・・腹に響く重低音とサーチライトの光で目が覚めた。 寝袋から顔を出してみると、そこにはヘリオスが。
時計を見ると午前1時前・・・寝てから1時間少々である。「何しに来たんかいな?」 寝袋からゴソゴソ出てみると・・・
「yukimaruさ〜ん・・・風の出てきたけん替わりましょうかね〜。」 南船長はマイクでそう告げて古賀瀬へ向かった。
ここは、背面に岩があるので気にならなかったが、先端に出てみると結構な風が吹いている。
寝ボケた状態・・・頭フラフラで道具を片付けてヘリオスに乗る・・・すると、中ノ瀬戸は風ビュービュー! 
我々を乗せたヘリオスは北西風を避けるため女島の東岸を南下・・・灯台下の「大敷網」にホースヘッドを押し付けた。
自分が降りたのは 「大敷網のカブリ」 という磯・・・先端とワンドの両ポイントが攻められるとの事。(By MOMO氏)
中途半端に寝ていたせいか ”さぁ、釣るぞぉ〜!” ・・・っという気分にはなれず、座り込んで日本酒を食らう(酔)。
ますます、釣る気は失せてしまい、またまた寝袋の中の人になってしまった。(笑)
大敷網のカブリすっかり明るくなってから寝袋から這い出し釣り座を物色・・・
風が当たるけど、潮が切れそうな先端に立つことにした。
ここからは、沖の平瀬や地の平瀬が見え雰囲気は十分!
昨夜のマキエに配合剤を1袋加えて撒いてみた。
潮はゆっくりと左から右のワンドに入ってくる・・・。
エサ取りがワンサカと出てきそうなパターン・・・。
潮が弱く、風が強い・・・仕掛けの選定に悩んだが、G1のウキにJ3のジンタンを2つ打って釣り開始! タナは2ヒロの固定である。
仕掛けがナジみウキがシブシブに・・・そしてゆっくりと潜行を開始。
いつ入るか・・・ドキドキしながらウキを見つめる。 
クチブト!・・・が!? かなり底まで潜行させても反応はない。。。
それに、”エサトリ・ワンサカ” は杞憂だったようで、サシエは原型で返ってくる。
何故、食わんの?・・・答えが出ないまま、気分転換にウキを2Bに換えてみた。
タナは5ヒロ・・・するとその一投目、仕掛けがナジんだ直後にウキがピュ〜ン!
重た〜い引きで上がってきたのは、40Upのクチブトだった。
マキエがや〜っと効いてきたのか、2Bの重さが合ったのかは定かではないが、釣れなかった事実から釣れた事実に変わったのは間違いない。
感触が消えないうちに次の1尾を狙う・・・うまくパターンが掴めれば良いのだが。

■朝の見回り
午前7時30分・・・ハナグリ方向からヘリオスがやってきた。 状況が悪いのか、船にはたくさんの人が乗っている。
MOMOさんに様子を聞いてみると、「風の強かけん替わっても、このあたりしかなかよ〜。」 との事。
替わるか残るかの結論は出していなかったが、マキエも効いてきた感じなので、もう少しここで粘ることにした。
「ヨカよ〜。昼に来ま〜す。ハイ、エサね〜。。。」 MOMOさんは明るく言い放ち、ヘリオスは去っていった。

灯台への道大敷網のかぶり※ 大敷網からの風景

女島灯台へ上がる道が見える。
大敷網の磯はかなり広く、宴会も可能。
ただし、タイドプールがあり羽虫が多い。
夏は大変だろうと思う(笑)。



先端の釣り座に帰り、釣りを続ける・・・マキエを撒くとイスズミの魚影がかなり見えるが分離は可能。
磯際を狙うとオジサン(ヒメジ)が時々竿を曲げるが、クチブトも忘れない程度には食ってくれた。
イシダイそして午前10時40分・・・約6ヒロのタナで激震をキャッチ!
強烈な締め込みにドラグはズルズルと道糸を吐き出す。
ドラグを締めて、竿を海面と平行に突き出し、そのままリールをゴリゴリゴリ。
竿を起こさずに、そのまま耐えていると、M-Model尾長の”ねば〜い”
反発力に負けた魚はジワリ・ジワリと浮いてきた。
「なんじゃ〜・・・???」 
ギラギラと光っている??? ・・・・・ババタレかぁ???
目を凝らして、よ〜く見るとその魚体は、なんと、イシダイ・・・それもデケェ!
タモが遠くに散歩(笑)していたので、磯際に降りて手でチャッチ・・・検寸50cm也。 
シマシマの消えた立派なイシダイだった。 こりゃぁ、美味そうぢゃ・・・ψ(`∇´)ψ ケケケッ VV

■昼の見回りにて
荷物をまとめ、新しいマキエを作っていると爆音を轟かせて女島からヘリオスがやってきた。
「替わりましょう!」・・・っということでヘリオスに乗り込む。 乗っている人が多いので、どの磯も状況は悪いのだろう。
中の瀬戸MOMOさんにSM君とTOGA君の事を聞いてみた。
「地の平瀬におるよ〜。 良い磯無かもんね〜。」 との事。
底物の良い磯を!っと頼んではおいたのだが、このシケでは、どーにもならんようだ。
南無阿弥陀仏・・・。

ヘリオスはハナグリ島を通過し吉田へ向かう・・・中ノ瀬戸は風ビュービュー!
とても釣りができる状態ではない。
ヘリオスは吉田に数組下ろし、シケシラズ、クロのタンポを経てさらに北進を続ける・・・。
そして、韓国人の客を真浦2番と五郎に下ろしたところで、南船長から声が掛かった。
「yukimaruさ〜ん。 また、真浦4番に行ってみましょうか?」 ψ(`∇´)ψ ケケケッ 前回の爆釣・・・真浦4番!
真浦4番!断る理由は皆無・・・腕で大きな○を作って船長に合図をする。
南船長はニッコリと笑い 「では、行きましょう!」とマイクで応えてくれた。
一ヶ月ぶりの真浦4番・・・何故か磯は驚くほど綺麗だった。
綺麗なのは ”シケのせい?・・・人が上がらない=魚がいない” ???
妙な想像が頭をよぎったが、荷物を定位置に置きビールをプッシュン!
喉を潤しながら地アミがタップリのマキエを撒いてみる・・・。
しかし、撒けども撒けども魚が出てこない。 「ババタレもおらんか・・・?」
仕掛けの選定に悩む・・・潮は弱くて風はフォロー。
G3のウキでタナを取り、そこからゆっくりと落とすイメージ。 魚が見えないのでタナは4ヒロからStartしてみた。
白子垂れ流しのクチブト!その第一投目に魚がHit! 
魚が見えてなかったので心の準備ができてない。
ビックリ半分、嬉しい半分でタモに入れ込んだのは45cmUpのクチブト君。
この魚・・・かなりのデブで白子をタラタラ出していた。
「さすが男女!魚が見えなくても釣れるたいね〜。。。」
独り言をのたまいながら、次の一尾を狙う。
いつ入るか!・・・投入したウキを見つめる極上のひととき・・・。
しか〜し、魚からの反応は無・無・無い。
”魚が見えない=魚がいない” この等号式は正しいようで、さっきの一尾はたまたまの交通事故だったようだ。
次の見回りは午後17時の予定・・・手を換え、品を換えてチャレンジするのだが、結果は出なかった。
真浦の足場
午後17時・・・時間どおりにヘリオスが来磯。 
このエゲツない足場で一晩過ごすかどうかを自問自答したが、
今までにかなりのエサを撒いている・・・毎年、60Upが出る・・・
釣果がないので時間が惜しい・・・明日も西磯には行かれない・・・
そんなモロモロの理由からここに泊まることに決定した。
少しばかりの釣果をMOMOさんに預け、弁当とエサを受け取る。
「4時頃にきま〜す。クーラーまだまだ入っとよ〜頑張ってね〜」
いつも明るいMOMOさん・・・”まだまだ入る・・・”は余計だ。
クチブト
ヘリオスが去った後、生オキアミ2枚を潰して新しいマキエを作った。
配合エサをタップリと練り込み集魚効果を期待する。
20分余り、撒き続けてから仕掛けを入れてみた。
タナを若干上げて3ヒロで正面の潮目付近を狙ってみる。すると・・・シモリかけてシブシブのウキが明らかに違う力によって引き込まれた!
スプールを指で押さえて合わせをくれてやる。 「ホッホぉ〜・・・魚がおった!」
重くてシャープ・・・雑念の無い一本気な引き味を披露してくれたのは、44cmのクチブト君。 タモに誘導して無事Get!
魚の反応の速さに状態の向上を感じながら、その潮目付近を集中攻撃! 
マキエは潮上にパラリ・・・仕掛けは潮目にダイレクト。 揉まれてシブシブになったウキはタナが取れる前に引き込まれた。
予想だにしなかった連発にヤル気モードは急上昇! タナを2ヒロに上げて次を狙う・・・すると、反応は即あった。
夕暮れまでのわずかな時間・・・真浦4番のイレグイモードは凄まじく、ドンゴロスはみるみる膨らんでいく。
ヘリオスが去ってからの連発劇・・・南船長が魚を連れてきてくれた???

■夜バージョンの開始
午後6時40分・・・夜の帳が降りはじめ、真浦立神の夜バージョン開始となった。
ケミホタル37を1号ウキに差込み、タナ3ヒロで磯際に放り込む。 
クエ・・・食え・・・喰えぇ〜・・・! 青田赤道(嗚呼、花の応援団)ではないけれど、念じながらケミを見つめる。
・・・しかし、肝心のウキに変化はない。 サシエさえも綺麗な状態で返ってくる・・・。
ハリスにBのガン玉を打ち、タナを1ヒロづつ深くしていく・・・竿2本まで入れたところでサシエがかじられた。
この辺が臭い??? 仕掛けの張り(夜なのでよー解らん。)を意識してアタリを待つ。 しかし、アタリは取れない・・・。
午後9時・・・あまりの変化のなさにヤル気が萎えてしまった。 遅い晩飯を食いながら作戦を考える。
作戦といっても夜釣りには、そんなに幾つもの手段があるわけではない。 カゴ釣りと同じで、手返しとタナしかないのである。
「う〜ん・・・どうするべ。」 答えが見出せないまま、同じパターンで攻め続ける・・・が、反応はない。。。
最後の手段・・・ハリスを6号に落としてみる・・・しかし、 ”そんなの関係ねェ〜”  結果は同じだった。
午後11時・・・ついに心棒の棒が折れてGive up! マキエまみれの磯上にブルーシートを敷いて少し寝ることにした。
ハーケンを打って荷物をに固定し、横になる・・・すると、足元の段差がお尻にフィットして、なかなか快適!
いい天気ぢゃ〜・・・夜空の星を眺めていると、いつのまにか眠ってしまった・・・たぶん、大イビキだったろう。(と思う。)

■3月8日・・・最終日

午前2時・・・寒さと腰の痛みで目が覚めた。 湯を沸かしてアツアツのコーヒーを飲みながら、しばしの間、ぼーっっっ。
頭がシャキッっとしたところで、新しいマキエを作って釣りを開始した。
しかし、寝る前と同じで、タナを替えても投入場所を変えてもウキはピクリともしない。
アタリの無いまま3時間が過ぎた午前5時・・・1時間遅れでヘリオスがやって来た。
MOMOさんに膨らんだドンゴロスを渡すと・・・「yukimaruさ〜ん。やっぱり真浦4番やね〜!」と祝福。
「納竿は9時半頃ね〜。 あと10枚は釣らなよ〜!」 「まっかせなさ〜い。V(`∇´)V」
あじかの弁当!朝の弁当を受け取り、ヘリオスを見送った。

← 船から出される弁当!
一泊二日の航海で夜と朝の計2回配給される。
1日米を食ってないからか・・・ご飯が超美味い!
左の黄色が沢庵で右の黒いのがコブの佃煮。
できれば、受け取って即のアツアツを食べたいものだ。
これに、缶詰やカレー、味噌汁があれば最高!



朝マヅメ・・・魚を釣るにおいて、最高の時間帯。 マキエを撒く手にも仕掛けを打ち返す真浦のワンド腕にも力が入る。
しかし、期待した朝マヅメの一撃は無く、昼用のタックルの出番となった。
ハリス3号にウキはG1・・・J3を2段に打ち、タナ3ヒロから始めてみた!
                            ※ 真浦のワンド →
魚の見えない手前を諦めて20m沖を狙う。
左から差し込んでくる潮に仕掛けを乗せて流していくと、男女群島のコッパ
(30cm)が食ってきた。 「おぉ〜おるじゃん!」
久々の獲物なので感慨深いものがある・・・。(〆てしまった・・・汗。。。)
すぐに、同じポイントをトレース・・・しかし、反応は続かない。。。
タナを5ヒロまで落として再度、同じ潮筋を流してみると・・・ウキがシモリかけた途端に竿引きのアタリ!
オナガ君!スプールを押さえたまま、大アワセをくれてやると”ギュッギュッ・ギューーン” 
的な引き味で底に突っ込んでいく。
重くシャープな引き味は、おそらく本命のそれであろう・・・。
マスターモデル尾長の胴を引き絞り、抵抗する魚体を浮かせにかかる。
浮いてからも執拗な突っ込みを繰り返しながら往生際悪し!でタモに入ったのは、検寸48cmのオナガグレだった。
朝オナガ・・・大本命の登場で脳内アドレナリンはタラタラと流出。 
もう一尾ぢゃ〜!・・・デカ・オナガの夢を描いて仕掛けを放り込んだ。

■午前8時40分・・・納竿                               ↓※ 三郎、五郎方面の景色
五郎方面!オナガの連発を夢に描いていたのだが、皮肉にも食ってきたのは60オーバーのサンノジだった。 超強烈な締め込みに耐えに耐え、デカ・オナガを信じてのヤリトリ・・・。
尻尾にある3つの斑点が見えた時の落胆は想像に等しい。(涙)
その後、クチブトを2枚追加し、次に食ってきたのが、なんと・・・
かもめは何度か釣ったことがあるが、それは空中からの襲撃・・・。
今回はウキが入り、合わせた瞬間・・・海の中から鳥が飛んできた。(笑)
鵜の一族であろうが、海の中を泳ぎまくっているようだ。
海の中を鳥が泳ぎまくっていれば魚は逃げるだろうな・・・時間も時間だし竿を置くことにした。磯を洗って道具を片付けていると、ヘリオスがやってきた。 
ホースヘッドのMOMOさんが 「yukimaruさ〜ん・・・10枚釣ったねぇ〜???」 「ダメ〜! 足らん。。。」 
ドンゴロスを渡すと 「これで、ちょうど満タンかな〜?」とMOMOさん・・・イグロに魚を入れるとピッタシ収まった。
午前9時30分・・・自分が最後の回収となり男女群島にBye-Bye! ヘリオスは徐々に速度を上げていった。
The 釣果!■追伸・・・
船尾でSM君とToga君が満足げに談笑していた。
初めて一泊二日の日程を消化し、イシダイも釣ったとの事。
良かったネ・・・の反面、SM君が一泊二日を消化しにくい(?)理由も。
今回の遠征・・・事前の予報ではベタ凪で、岡山の人も北九州の○田さんも”今回は西磯に行ける!” っと言っていた。(思っていた。)
しかし、予報に反して強風による大シケ・・・男女ではよくあることだろうが、みんなビックリしていた。
彼のオーラと結びつけるには無理があるが、彼は”シケ男”・・・自分にはそう思えてならない。 ゴメンネ・・・SM君(笑)。
シャブシャブで食った!
今回の遠征・・・数・型、共に不満が残る遠征となった。
しかし、前回と同様に多くの人と話ができたのは大いなる収穫である。
これを次回に生かしたいところであるが、海のご機嫌が最重要。。。
リベンジはいつ!?

※ オナガ・クチブト・イシダイをシャブシャブに・・・イシダイが絶品! →

Tackle
行 程 3月6日〜8日 一泊二日
釣り方 フカセ釣り
タックル 昼:マスターモデル尾長M Z2500LBD
ライン:バリバスゼロフカセ3号 ハリス:グランドマックス3号4号
ウキ:yukimaru極G3〜2B ハリ:尾長くわせ8号〜8.25号


夜:竿4号遠投 リール テクニウム8000番
ライン:X8 PE4号 ハリス:グランドマックス6号〜8号 
ウキ:1号 ハリ:夜釣り王6号
タ ナ 昼 2ヒロ〜6ヒロ  夜 2ヒロ〜竿2本 
エ サ オキアミ生2枚+ボイル1枚+地アミ4Kg 配合1袋 × 4セット
大潮
釣 果 オナガ2枚 クチブト20枚 イシダイ1枚
備 考 古賀横〜大敷網のカブリ〜真浦立神4番

トップページへ

- Copyright (C) yukimaru -