タイトル

■ 2008年12月28日〜30日  -男女群島 竿納め - 


末の喧騒を忘れて一人で行方不明に・・・そんな思いで予約を決定したのが12月の初旬。
日々を順調に過ごし、待ちに待った竿納めの日がやって来た。
久々の”あじか磯釣りセンター”・・・奥さんも相変わらずの調子で懐かしい。
本日の出船は”あじか”の誇る高速船ブラックヘリオスとブラックヘラクレス。
ブラックサムソンとブラックカイザーは既に男女にて活動しているらしい。
予約したエサの代金を支払い、荷物の整理をしているとヘリオスが入港!
ヘリオスのベッドを確保して南船長とMOMOさんに御挨拶。
「久しぶり〜五島にでも行くと???」 MOMOさん相変わらずである(笑)。
話を戻し、最近の様子を聞いてみると・・・「今日が初めてやけん、よー分らんちゃね〜。」 「へっ・・・???」
かくして、12月28日午後15時前・・・事前情報ゼロにてヘリオスは田平港を出港、男女群島を目指した。
■二重鼻「中」
最後に磯を決めようと南船長に言われていたので、ゆ〜っくりと準備・・・30名余りを磯に配った後、「二重中」に乗った。
ここは女島の「二重鼻」〜「二重奥」の間にあり、足場は超優良で夜オナガの実績も十分との事。
暗闇での渡礁なので、何処が何やらサッパリとだったが、ガスランタンに火を灯して周囲を確認・・・準備にかかった。
潰さないようにオキアミと地アミをブレンドし配合を少々混ぜる・・・タックルは4号竿に天下無敵(?)の10号ハリス。
コマセを足元に打ち、磯際を狙う・・・しかし、潮が左から当てて入ってくるので根掛かり(瀬掛かり?)が頻発!
釣りにくい状態が続くので潮待ちを兼ねて遅い夕食Time! カレーヌードルとソーセージを肴にビールをプッシュン!
2本喰らってエエ感じに・・・。 ラジオを聞きながら独りでの磯を楽しみ、1時間休憩してから釣り座に戻った。
再開してみると、当て気味の潮は緩い横流れに変化。
同時に魚の活性も上がったのかエサトリのアタリが出始めた。
キンメの一族らしき魚を釣っては逃がしの繰り返し・・・男女群島の税金を支払っていると、ナント!巨大なサバが食ってきた。 よー肥えて、まるでカツオである。。。
「サバは絶対に持って帰るように!」 ”おかん”と”mama”からの厳命なので、きちんと腹を始末してドンゴロスに入っていただいた。 後に聞いた話だが、男女群島で釣れるサバは俗に言う ”時サバ” で関サバにも負けないくらいの高値で取引されるらしい。 
サバ=大群・・・・・「ψ(`∇´)ψ ケケケッ 今晩はサバ釣りぢゃ〜!」 
しかし、yukimaruの等号式には間違いがあったようで、たった2本でサバの時合は終わってしまった(涙)。
しかし、男女の女神は我を見捨てず・・・次はシマアジ君が食ってきた。
それも50cm近い良型・・・この大きさは初めての経験である。
このシマアジ、けっこうな群で入ってきたようで、アタリが続発!
よーく引いて面白いのだが、負けるもんか!っと竿を起こせばバラシ・・・。
イザ取り込みぢゃ!っと腕に力を入れればバラシ・・・。
口切れによるものだろうが、さすがにバラシの連発では群れも散ってしまったようで、またキンメ一族と遊ぶ事になってしまった。
眠くはならないのだが、さすがに飽きる。 ビールTimeを取り入れて、ポイントを休めながら釣りを続けてみたものの、芳しいアタリに遭遇する事はなかった。
午前7時過ぎ・・・白々と夜が明けてきたのを頃合いに、夜のタックルと雨よけのシートを片付けて昼Versionの開幕。
マスターモデル尾長を取り出して仕掛けの作成・・・G2のウキにハリス3号で始めてみた。
瀬の位置や潮の向き、重さ・・・見える釣りにルンルン気分! やはり、訳の分からん夜釣りとは面白さが違う!
「二重鼻」方面に流れる強烈な横流れに仕掛けを馴染ませていると・・・いきなり一投目にHit!
上がって来たのはオナガグレ・・・いや、男女のコッパオナガだった。。。
23cmあるかどうか・・・・リリースはしたが、気分的に嫌になってしまった。
「男女にもコッパがおるんかい!?」 思わず叫びたくなる。。。
しかし、MOMOさん曰く・・・昨年頃から、よーく釣れるとの事。
魚の楽園、男女群島・・・しかし、実態は釣り荒れて魚の小型化が進んでいる。
釣れない現実に目を背け、ヘリオスの見回りを待つ事にした。
■沖の赤瀬へGo!
次に南船長が連れて行ってくれたのは2年ぶりになる沖の赤瀬!
カイザーで帰られる釣り人を見送り、この広い一級磯を独り占めできる事になった。 独占禁止法違反???(笑)
この沖の赤瀬、女島の最南端にあり、どの方向の風にも弱いため上礁の機会はかなり制限される。 言わずと知れた一級磯である。
今は上げ潮がゴンゴンと沖に流れ雰囲気は十二分!
荷物の整理もソコソコに釣り座を船着に構え、ゴンゴンにヨレまくっている本流に仕掛けを放り込んだ。

足元にコマセを入れて流れに任せて流し込む・・・すると、竿引きストライク!
一投目でのHitに困惑したが、重くて強いシャープな引きは本命であろう。
引きを楽しむ余裕もなく、足元のシモリを無理やりかわしてタモに入れ込んだ。検寸43cmのクチブト君!
潮といい磯といい・・・一投目からのストライクに、これからの爆釣を期待。
しかし、その期待はイスズミの大群によってあえなく撃破。。。
アタリがあり、それらしい引きは披露してはくれるのだが、海底でギラリ・・・。
白々と光りまくるのである(涙)。 ハリスを4号に上げてイスズミを封じにかかる・・・っが、スレてないイスズミはハリスを太くしても平気で食ってくる。 今まで培った引き出しをフル動員して、イスズミをかわそうとするのだが、報われない努力となった。
結局、6枚のクチブトを釣り上げただけで、昼の見回りで替わる事に・・・・・。 
「yukimaruさ〜ん・・・釣れましたか?」 「ダメでんがな・・・。」
「下げなんで針古のハナレ・・・行ってみましょうかね?」と南船長。
針古のハナレ・・・磯が低いため、少々の波でも被ってしまうので滅多に乗れない特級磯とされている。以前、乗った時は上げ潮だったので、十二分に攻め切れなかったが、今回は「サメ瀬」方向に流れる下げの本流を足元から探る事ができるので、期待度は200%を上回る!
早速、足元にコマセを打って竿1本先から本流に馴染ませてみた。
道糸は3号にハリス4号を直結・・・ウキは極00を使用しての全誘導沈め釣り!  J6のジンタンをハリスの中間に打ってある。
その3投目、一定の速度でパラパラとスプールから出て行く道糸がバリバリバリ〜っと急加速!
ベールを倒し合わせを入れると、一気に道糸はフルテンション!
ヒュイィーン・・・ビンビンに緊張した道糸は妖精が口笛を吹くかのような音色を奏で獲物の大きさを告げている。
”がまかつマスターモデル” は胴からヒン曲がって魚からの激震を吸収・・・その強烈な反発力で距離を詰める。
重くて水切れの悪い横走を経て見えた魚体は本命のそれ!
イビツな瀬に注意しながらタモに入れ込んだ。
「やったべ!ψ(`∇´)ψ ケケケッ」 検寸48cmの茶グレ君。
尾の切れ方といい、色具合といい・・・文句のない一尾!
さすがに、「針古のハナレ」日中でもオナガが釣れるw!


2流しに1尾・・・とまではいかないが、リリースサイズを含め順調に魚は当ってきた。本流ゴンゴンの「針古のハナレ」、魚種も豊富なようでヒラマサやらイシダイやらと大賑わい! ドンゴロスは一気に膨らみを増し血もぐれに・・・・。
このまま一気にクーラー満タンぢゃっ! そう思い始めた午後3時過ぎ・・・平穏だった海は北西風に煽られて徐々に態度を豹変・・・一気にシケ模様に変貌した。
まだ被りはしないが潮飛沫が飛んでくるので、気分的に落ち着かない。
ペースは落ちたものの魚は食ってくる・・・まだ釣り続けたい反面、早よ迎えに来い!的な感じで心は葛藤。。。
午後4時、あまりの北西風の強さに呆然・・・釣りにならないと判断し、荷物をまとめていると助け舟のヘリオスがやってきた。
「yukimaruさ〜ん・・・大丈夫〜!」 「大丈夫でんがな!」 
船に飛び乗り、「針古のハナレ」を後にした。
大きく膨らんだドンゴロスを見てMOMOさん・・・「やったね〜太かとのおる?」 
「50弱やね〜。」
 「上出来たい!」
「yukimaruさん。もうちっと船に乗っときーよ・・・最後にいこう!」 「?・・・ええよ!」 
瀬替え&弁当配りの手伝いをしながら、女島を遊覧・・・かなりの釣り人を女島の風裏に降ろしていった。
そして、薄暮の午後5時過ぎ・・・ヘリオスはハナグリ島の「丸瀬」へホースヘッド押し付けた。 yukimaru今夜の宿である。
「3時頃に来るけんね〜!」 ホースヘッドのMOMOさんはそう言い残し、ヘリオスは男島の真浦へ走って行った。
さてこの「丸瀬」、「小オニギリ」と「貯金箱」の中間にあり、磯自体が左下がりのスロープとなっていて平坦な場所はない。
寝るには少々シンドイ磯・・・ピトンが打ってあったので道具を固定しビールを喰らいながら夜Verの準備を始めた。
準備が終りイザ勝負!・・・しかし、徐々に強くなってきた風のおかげで竿がまともに振れない状態になってしまった。 
足元に置いてあるタモもコトコトと音を立て、今にも ”おら、飛ぶどぉ〜!” ピトンにくくった荷物も音を立てる始末。
こうなると何もかもが気になって釣りどころではない・・・平らな場所が無いので竿も気軽に置けないのである。
釣る気は完全に失せ、強烈な風との戦いが開幕した。 そして、雨の追い討ち攻撃・・・当然シートは張れない(涙)。
風除けなし、平坦な場所無し!ではあまりにも分が悪い。携帯電話が通じるなら、即、ヘリオスに電話しているだろう。
まだ午後7時である。「今晩は長いどぉ〜(涙)」 超ダークな気分にドップリと浸かっていると・・・男島方面から煌々とした光を放ちながら二艘の船がやって来た! 今日も折り返し運行と聞いていたので”あじかの船”に間違いない。
「こりゃぁしめたかも・・・ψ(`∇´)ψ ケケケッ」 そして、ゆっくりと近づいてきたのは超大型船ブラックサムソン!
「小オニギリ」に釣り人を降ろしたので、キャップライトで合図を送ると・・・「どーしましたか?」と聞いてくれた。
事情を話すと「乗ってくださ〜い!」との事。  これがホントの助け舟である。
「何処かに替わりますか?」 と聞かれたが、疲れもあったのでサムソンに泊まることにした。
尾下船長に、いろいろな話を伺って午後9時就寝Zzzzz。
翌朝の午前9時、「二重鼻」にてヘリオスに乗り込み、男女群島を後にした。
今回の遠征・・・釣果的には満足できる結果ではない。 しかし、昼釣りにて本流を2ヶ所も攻める事ができた事は大いに良かったと思う。
へんな状況ではあるが、初めてブラックサムソンにも乗れたし良しとしよう。
単独で男女群島へ挑んだのは3回目。 話し相手が居ないのは、仕事や社会において直面しているイヤ〜な現実から一瞬ではあるが逃避できる。
これはこれで、ストレス解消となるであろう。 大人数でワイワイ・ガヤガヤも楽しいだろうが、独りもナカナカ、好いもんだ。

Tackle & Data
釣行地 男女群島 一泊二日 
気象 28日 凪・小雨 29日 凪→北西強・小雨 30日 北西強・曇 
釣り方 フカセ釣り 
タックル 夜 Daiwa インターライン4号 BBX-8000番
  道糸:よつあみPE4号 ハリス:G-Max10号

昼 がまかつ尾長M T-ISO2500LBD50th
  道糸:バリバス0フカセ3号 ハリス:G-Max3号〜5号 
タ ナ 夜 3ヒロ〜竿2本
昼 2ヒロ〜全誘導(竿1本半まで)
エ サ マキエ : 生6Kg+ボイル3Kg+地アミ5Kg+配合 4セット
サシエ : 生、加工エサ、ボイル
釣 果 オナガ4枚、クチブト8枚 イシダイ4枚 ヒラマサ1本 
シマアジ1本 サバ2本
備 考 イスズミ多し! 時期尚早!

■トップページへ■

- Copyright (C) yukimaru -