タイトル

■ 2009年1月27日〜29日  男女群島遠征 西磯上礁 VoL2 


前7時・・・T氏に60オナガの記念写真を撮ってもらい、夜の荷物を整理整頓。
朝の見回りに来たカイザーから新しいエサを受け取り、釣果をクーラーに納める。
「60Up、出たよ〜!」 山見船長に伝え、カイザーを見送った。
「昼頃に来ま〜す!」 カイザーの爆音が過ぎ去り、いよいよDayモードへ!
男女群島専用竿(?)のマスターモデル尾長Mを取り出しリールをセットする。
ここは本流ガンガンの磯ではない・・・チョイと思案し3号の道糸に”伊雅羅ウキG2”を通しメタルクッションG2をセット、ハリス3号3ヒロを直結にした。
夜型人間のT氏が珍しくヤル気(?)になっているようで、磯の先端に立っている。
右か左か・・・取り合えず、メダイの洗礼を受けたマルヒ5番側(右)に立つ事にした。 
マキエを撒いて第一投・・・潮は微妙に左に動いているが、サラシの押しが強く、マキエはサラシに吸い込まれていく。
押しの強いサラシに道糸が取られないうに、糸フケを取りながら竿先を動かし、ゆっくりと道糸を送る。
すると、タナ2ヒロが落ち、ウキがボヤ〜っとシモルやいなや引っ手繰るようなアタリ!!!
「イキナリかい!」 一瞬、心は躍ったが次の瞬間には超・落胆にへんげ! ”ずががががが・・・” 海底で白く光り、マスターモデルは「これちゃいまっせー!」っと言わんばかりに小刻みに震える。 Day・モードの一発目は40弱のイズスミだった(悲)。
マルヒ4番ポイント図気を取り直しての次投・・・今度はタナが取れる前にHit!
蛍光色のメタルクッションがピュ〜〜っである・・・犯人はまたしても、ウンコたれのイズスミ君。。。
どうにも、こっちのワンドはイズスミ君の巣があるようだ。 イズスミの巣にサシエを放り込むのは、どー考えても得策ではない。
磯の先端で二分される潮を釣れればイイのだが、先端はT氏が立ち、腰を据えて釣っている。
先端に二人が立つには狭いので、昨夜のワンド側・・・つまり、海に向かって左側のワンドに立つことにした。
ポイント
昨夜の定位置(?)にバッカンを置いて、マキエをパラリ・・・。
潮はトロトロ流れだが、底潮に引かれてかマキエの沈降はかなり早い。
G2の仕掛けを10m沖に投入、仕掛けを引き張ってから道糸をリリース・・・タナ2ヒロが取れたウキは徐々に潜行を開始する。 
ユラユラと揺れながら海中を漂うウキ・・・推定2ヒロ半でウキは急潜行!
竿を起こして大きく合わせ、マスターモデルの胴に過重を乗せていく。
その引きは一本調子で重く、海水の抵抗と相まって強い。
マスターモデルの肉厚の胴はゴムのような弾力で大きくしなり魚の引きを吸収・・・反す刀の反発力で一気に魚を浮かクチブト君せにかかる。 一直線に寄ってくるのだが、水切れの悪い横走りはクロのそれ。
この魚の醍醐味である、浮かせてからの猛烈な突進を披露してタモに納まったのは体色ブルーのクチブト君だった。 検寸42cm也!
魚体を確認するとハリは下顎に掛かっていた・・・タナが深い??? 
今のウキ下は2ヒロ・・・食ったのは推定2ヒロ半である。
ウキ下を1ヒロ半に調整・・・仕掛けをPointiに放り込んだ。
マキエは足元にのみ打ち、仕掛けは10m先に入れ追い打ちはしない。
”伊雅羅G2ウキ”は潮流にも助けられたのか、想像より早くメタルクッションの過重を受け、シブシブの状態を保ちながら徐々に潜行を開始・・・そして、次の瞬間、新たな力で一気に引き込まれた。

■昼の見回り・・・

順調にクチブトは釣れ続くのだが、いかんせん小型が多く平均サイズは35cmくらい?(悲)
釣っては逃がし、そしてキープしてと・・・なかなか忙しい。 しかし、順調に釣れ続くので、「マルヒ4番」への居残りは決定。 見回りに来たカイザーから食料を補給し、Day Attackで釣った釣果を預ける。
カイザーを見送った後、補給したビールで喉を潤し暫しの休憩・・・ついでに仕掛けも替える事にした。
釣れるタナが一定しないので、G2から0(G3)のウキへ交換しG5のメタルクッションを装着。オナガ登場!
ウキ止めを外して俗に言うスルスル仕掛け・・・いや全層(鵜沢風)にしてみた。
マキエと仕掛けを打つPointは同じ・・・張りのみを意識して仕掛けを入れていく。
打ち返す事、数投目・・・いきなり竿引きの大アタリ!
ギュギュ・グ゙イーーン・・・一気に足元に走りこむ速度はクチブトの比ではない。
浮いてくる過程においても単調な動きはなく、常に下を向いているかのような挙動を示す。浮かせてからも瀬際を疾走・・・この上ないタフな、その体力にはタモを差し伸べる我が腕さえも、敬意を表しているかのような震えを覚える。
悪戦苦闘の後、タモに納まったのは検寸48cm・・・体躯見事なオナガグレだった。

マルヒからハナグリ島を望む■夕刻が近づいて
既にかなりの魚がドンゴロスに入って大往生している。
もうすぐ、見回りなので、ここに泊まるか否かを二人で思案する事、十数分!
”ここは魚が良く釣れる!” で意見は珍しく一致。 
しかし、東からの風が強く、二人で同じポイントは釣り辛い。
それと、男女群島にまで遠征して、たった一つの磯で過ごすのは寂しい・・・っという事で磯を替わる事にした。
yukimaruとしては船中泊を提案したのだが、T氏が「独りでの夜釣りは寂しいタイね〜!」って事であえなく却下・・・。
午後5時過ぎ・・・ブラックカイザーが爆音と共にやってきた。 何故かホースヘッドにはMOMOさんが・・・?!
「どーしたん?」 「(笑) カイザーは人数の多かけん、助っ人たい!」 「・・・・・は?」
なんでも、日帰り便からの一泊二日延長のエントリーが多く、近藤君1人では手が足りないらしい。
「釣れとんのに、変わると〜?」 「風の当らん寝られる所がエエんぢゃがね〜!」 「・・・相変わらずやね〜(笑)」 
そんな会話の後、カイザーに乗り込み「マルヒ4番」を後にした。
カイザーの狭い通路・・・重たいドンゴロスを引きずってイグロの蓋を開けて釣果を入れると、定員オーバー!
人間の食料が入った35Lクーラーの中身を出して分割収納・・・このクーラーも、ほぼ満杯となった。
もうメダイは入らないし60Upも入らない。 故に今夜は船に寝たい・・・心底そう思うyukimaruだったが意見は通らない。
何人かの磯を替えた後、カイザーが連れて行ってくれたのは、「石塚の高台」 過去、T氏が60UpをGetした磯である。
「ここは風も当らんし、デカイのも出るよ〜!」っとMOMOさん。 弁当を受取り、カイザーを見送った。
過去の栄光にT氏はルンルン。 しかし、その元気ルンルンも昨晩の疲れが覆いかぶさったのか徐々に消沈していった。
「食わんのぉ〜・・・食う気がせんで〜」 しぶとく釣り続けるT氏だが、ボヤキも多くなり撃沈寸前。。。
ちなみに、yukimaruは全く釣る気なし・・・「ぢゃけー船に寝よーゆーたのに。」 「ホンマぢゃのぅ。。。」っとT氏。
石塚より← 「石塚の高台」より女島「重箱」を望む

月桂冠を飲りながら俗世の話題で盛り上がったが、疲れも頃合。
話もそこそこにして寝袋に入ることにした。
天気は快晴で真っ暗な空には見事な星の芸術が光っている。
オリオン座・・・北斗七星・・・さそり座?・・・カシオペア???・・・。
よくも知らない星の名前を呟いていたら、いつしか夢うつつに・・・。
しかし、午前2時・・・頬を打つ冷たい雫で目が覚めた。
「へっ・・・なんで雨???」 シェラフカバーを頭から被って再睡眠・・・しかし、雨音が気になり寝付けない。
寝袋を片付けてゴソゴソと起き出てはみたが、降り続く雨のせいで釣る気はゼロ。
岩場に腰をかけ傘をさしてボヤ〜っとしてたら、カイザーが朝の見回りにやって来た。
クーラーに納める釣果も無く、弁当のみを受け取る。 「何処も悪かですね〜。8時20分納竿で〜す!」
冷水塊でも入ったのか、何処も釣れていない様子・・・配給弁当を喰らって、夜明けを待つことにした。
午前7時・・・徐々に明るくなるのを頃合にDay ウェポンの準備! 昨夜撒いていない分、大量にあるマキエをドカ撒きし、昨日のままの仕掛けを入れる。 ここは水道筋の出口なので本流の複雑な潮流に引かれて潮の動きがバラバラ。
道糸を取られないように張って張って流していくと、40弱のクチブトが食ってきた。 ハリはクチビルにチョン掛りで、明確なアタリが出ない事からも活性の低さが伺える。 残り時間が少ないので、あれこれ考える暇も手を尽くす暇もない。
G5をハリスに追加して手返し重視で仕掛けを打ち返したが結局、クチブト1枚を追加してGame Overとなった。

■納竿!
ブラックサムソン!午前8時30分 何故かブラックサムソンがやって来て回収を告げている。
帰りの人数が多いのでカイザーと分割して回収するらしい。
「魚は氷室にドンゴロスごと入れといてね〜。」 っとMOMOさん。
回収の手伝いをしながら男女の景色を楽しみ、男島の「ギザギザ」を見た所で船尾のベッドに潜りこんだ。 ベッドに寝転ぶと、背骨の節がペキペキペキ〜・・・心地良く節が伸びて何ともいえない安堵感で満たされる。
2500馬力を誇るブラックサムソンの爆音も気にならず、いつしか爆睡!
午後12時15分・・・田平港に到着した。釣果!
雨降りの田平港・・・皆で協力して荷物を陸に揚げる。
西磯主体の展開となったので、どのクーラーもかなりの重量があり、蓋を開けなくても大漁の二文字が伺える。
大型のメダイや60超のオナガもかなり仕留められているようだ。
写真を撮ってもらい、追加の氷を補充・・・車に荷物を積み込む。
大浴場で男女群島の垢を落として、事務所で奥様に料金を支払う。
お土産の天婦羅を購入し、午後2時過ぎ・・・福岡経由で帰路についた。
〜PS〜
追加の氷を貰いにサムソンへ行った際、尾下船長とお話する事ができた。 
なんでも、日帰り便の客を送った後、折り返し運航で昨夜、単独で男女に来たとの事。 ”お迎え便” だったらしい。
儲けを考えると、どー考えても2艘より1艘である。しかし、客の快適さを考え、あえて船を出す”あじか”さん・・・立派です。

Tackle & Data
釣行地 男女群島 一泊二日 27日午後3時〜29日午前8時20分
気象 27日 凪・晴天 28日 凪→東風・晴天 30日 東風強・雨 
釣り方 フカセ釣り 
タックル 夜 Daiwa インターライン4号 BBX-8000番
  道糸:よつあみPE4号 ハリス:Vハード8号〜10号

昼 がまかつ尾長M T-ISO2500LBD50th
  道糸:バリバス0フカセ3号 ハリス:Black3号 
タ ナ 夜 3ヒロ
昼 2ヒロ〜全誘導
エ サ マキエ : 生9Kg+地アミ5Kg+配合  4セット
サシエ : 生、加工エサ、ボイル
釣 果 オナガ6枚、クチブト32枚、メダイ2本
備 考 オナガ62cm!  卵・白子(未発達) クチブト小型多し!

トップページへ

- Copyright (C) yukimaru -