タイトル

■ 2009年3月8日〜10日 肥前鳥島〜男女群島遠征 VOL2 


島から約30分で男女群島に到着。
カイザーはハナグリ瀬戸から立神へ接岸し重箱へと展開・・・女島の東岸に釣り人を下ろして行く。
針古瀬「yukimaruさ〜ん 行きましょう!」 我々が乗ったのは「針古横」。
冬場にお馴染みの「針古瀬」の横で左方には「二重鼻」が見える。
下げ潮に分があるとされており、今は下げ3分の本命潮。
しかし、「針古瀬」の住人・・・ヤル気ゼロ。。。
「・・・・・食わんのかな???」 
クロ兵衛さんと話しながら、今遠征、初の昼タックルを準備する。
先端の釣り座を譲ってもらったので、先端に立ってマキエを開始!
配合は加えず、粒のままを撒いてみる。
偏光を掛けて海中の様子を伺うと・・・なにやら極彩色の魚や尻尾の黒いグレもどきがマキエに乱舞している。
潮は下げ潮が走ってはいるが、かなり遠くて届きそうにはない。
底潮に期待して、Bの水中ウキにBの”伊雅羅”ウキをセット。ハリス3号・タナ3ヒロのオーソドックス・スタイルで始めてみた。
かなりの潮受面積を持つであろう水中ウキだが、沖に流れる潮に対して引かれ気味に右移動・・・。
とても、下げの本流に乗るような感じではない。そして、たまにウキを引きたくって行くのはイスズミ君。
食わないよりイイ! っと言う人もいるだろうが、私はNO・GOODである。
あまりに食わないので、クロ兵衛さんの釣技を見ながらビールTime・・・。
マキエを撒く彼の足元には、極彩色モンモンな魚が跋扈しているが、クロらしき魚影は見えない・・・ワンドのクロ兵衛さんHit!奥の方を探ったらクチブトが食って来たとの事だが連発は無く、彼も戦意喪失気味・・・。
あまりに釣れないので次の見回りで、ここを立ち去る事にした。
荷物をまとめ、二人で話しこんでいると爆音を轟かせてカイザー来磯。
「yukimaruさ〜ん 替わると〜?」 「替えてチョンマゲ(笑)!」
「後で来るけん・・・荷物をマトメとって〜!」
 「了解〜!」
カイザーを操る山見船長はそう言って、「二重鼻」方面に向かった。
「こりゃ、やったかも!」  クロ兵衛さん・・・ 「ん???」
「大サメに行けるかもよ!」 「へ???」
この展開での期待値はかなり大きい。 しかし、気になるのは時折見える「大サメ瀬」を駆け上がる白波である・・・。
数十分後、再びカイザーがやって来て我々を回収・・・「時間は短いばってん、大サメに行ってみよう!」っと山見船長。
カイザーは沖に見える「サメ瀬」に船首を向け発進!・・・男女一のスーパーステージに向かった。
しかし、「サメ瀬」に近づくにつれ、期待と喜びが超・不安にすり変わるのには時間が掛からなかった。
「荒れとんね〜。さっきと全然違うばい。」 っと山見船長。 小サメと違い大サメは磯がスロープ状になっており、横から波が駆け上がるので渡礁・回収が難しいとされる。 山見船長は待機・見切りモードON、うねりの大きさを見ている。
根性無しのyukimaruは白い狼となって駆け上がる白波を見てビビリ・撤退モードON・・・ヤル気満々の山見船長だったが、近藤ポーターに「ヤメます。」っと撤退を告げた。
二重鼻■地の平瀬の南
ゴメンネ・・・山見さん、近藤君。
せっかく連れて行ってもらった「サメ瀬」だが、遊覧で終わらせてしまった、お詫びを口にしてカイザーを見送った。
さてここ、「地の平瀬の南」は北西風を避ける事ができ、水道にも面しているので冬場は引く手あまたの人気があり、潮は水道筋の流れと本流の引かれ潮が合致して複雑な様相を呈している。
水道側にクロ兵衛さん。 その左沖向きに自分が立ち準備を始めた。
取り合えず、潮の方向を見切るためにマキエを準備・・・地アミとオキアミを混ぜて粘りを出し、左のサラシを避けて足元に撒くと、待ってました!っとばかりにイスズミの大群が出没。狂ったように群がり、パチャパチャと海面を隆起させるほどに高活性。
「う〜ん・・・。」 しばし、思案・・・先ほどまで使っていた水中ウキ仕掛けから、ハリス長めのノーマル仕掛けに戻す。
”伊雅羅0号”固定にメタルクッションG5・・・ハリス3号を3ヒロ強取って道糸に直結してみた。
左のサラシ先端から伸びる潮に仕掛けを乗せ、マキエは足元にドバっ・・・サラシにチョロ・・・。
3投1尾のイスズミに悩まされ、我慢すること30分・・・沖の潮目でウキがジワリ・ジワリと海中に潜行。
クチブト手首を返して聞き合わせてみると・・・ギュイーーンってな感じの力強く重い引きが返ってきた! 問題はここからである。 竿、叩くなよ!!!
念じるような気持で更に竿を締め上げると、一層シャープで心地良い引きがマスターモデルを通じて腕に伝わる。 ババからクロへ・・・期待は確信に変わった。
重く、水切れの悪い横走りを経て今遠征、初のタモ入れ。
検寸、40cmのクチブト君だった。
足元ドバッ、サラシにチョロ・・・このマキエワークが功を奏したのか、イスズミとクチブトを完全に分離成功! サラシの先端から伸びる潮筋で腹パンパンのクチブーは飽きることなく喰ってきた。
■夕刻の見回り・・・
午後4時、カイザー来磯! まぁまぁの膨らみとなったドンゴロスを持って、カイザーに乗り込む。晩飯!
「どうやったと〜?」「小さいけど・・・」「何処も釣れとらんちゃけん、上等よ!」
そんな会話の後、寝袋と弁当を受け取りカイザーを見送った。
朝一に使う予定のカッチン・コチンのエサを磯上に並べ解凍準備!
昼タックルを持って釣りを続けようかとも思ったが、遠征から24時間・・・疲れもピークに達した感があるので休憩を取る事にした。
ビールを飲んで、お食事Time!
今夜のレシピは船から配給の白米と焼きそばUFO!
クロ兵衛さんはレトルト・カレーの準備を始めている。
夕暮れの日を浴びた女島の断崖を見ながら、二人で今までの釣りを振り返り、「あーだ・こーだ・・・」と話は尽きない。
至極の時を語らい、それぞれに夜タックルを準備・・・クロ兵衛さんは釣り座に戻ったがyukimaruは寝袋の中に入った。
午後7時・・・まだ、頑張るクロ兵衛さんを横目に就寝宣言! おやすみなさいZzzzz
■絶海ののスーパーステージ!
午前3時・・・”トトロ・猫バスのテーマ”で目が覚めた。 完全な熟睡はしていないが、8時間余りの大爆睡!
寝るも寝たりで頭スッキリ!・・・寝袋を片付け、アウターを着込んで釣り座に戻ってマキエの準備。 
既に釣りを継続中のクロ兵衛さんに状況を聞いてみると、でっかいサンノジに翻弄されたが、オナガを1枚仕留めたとの事。
やはり、水道筋だけにオナガの存在あり!のようだ。 あわよくば・・・の思いで夕方の釣り座に陣取り、夜釣りを開始!
しかし、アタリは無くカイザーの見回り時刻となった。 「yukimaruさ〜ん。小サメに行きましょう!」 「了解!」
近藤君に聞いてみると、昨夜の満潮時に「小サメ」の客を回収したとの事。「小サメ」確定である。 ψ(`∇´)ψ ケケケッ 
夜の大海原、昨日より大きいウネリを掻き分けて「サメ瀬」に到着・・・サーチライトで照らした「小サメ」のウネリ度数を待機モードでゆっくり監視。 3度目のウネリでホースヘッドを固定・・・山見船長の合図で磯に駆け上がり、近藤ポーターの迅速な荷渡しで難なく「小サメ」に乗る事ができた。 「8時30分納竿ね〜!」
女島に去っていくカイザーを見送り、荷物をまとめてピトンに固定。 誰もが憧れるスーパーステージでの夜釣り開始となった。
■風ビュービュー・・・
オナガ風上である女島よりに立ち、足元にマキエをボンボンと投入!
クロ兵衛さんは”腹が減っては戦が出来ん!”っとばかりに朝食Time!
マキエの頃合を見て鳥島バージョンの仕掛けをそっと投入。
何度か仕掛けを入れ直し、馴染むポイントを探っていくが北方向からの風が強く、仕掛けの操作が難しい。
風の抵抗を和らげるため磯際に仕掛けを投入し磯伝いに道糸を這わせる感じで探っていると、ケミホタルの光が流星の如く斜めにピューーン!
すわっ!アタリ!!!
合わせをくれて一気にリールを巻巻巻・・・”がまかつパワーSPフカセ”の胴力+「うおぉぉりゃあ〜!」でブリ上げたのは45cmUpのオナガグレ。 ふと、風下を見るとクロ兵衛さんもFight中・・・これも一気にブリ上げてオナガグレを取り込んだ。
「うおぉぉりゃぁ〜!」 「おぉんどりゃぁぁ〜!」  まだ暗い「小サメ瀬」にて・・・ブリ上げ合戦開幕。

サメ瀬の潮!■Day Attack!
夜が明けて、「小サメ」の潮の全貌が明らかになった。
二人で本流の元に立ち、釣り座を同じくして交互に仕掛けを投入・・・時間差で本流の真っ芯を攻めてみる。
バリバリの本流釣りの開幕である。
強烈な底潮の力に引かれてパラパラと出て行く道糸・・・しかし、突如違う力で引き出され竿は大きくヒン曲がる・・・。
黒潮のド・本流における釣りをクロ兵衛さんは心底楽しんでいるようだ。 「出ていく力が全然違いますね〜!」 「ぢゃろ〜!」
二人で交互に竿を曲げ、磯上にブリ上げる!
クチブーその中には、腹パンパンのクチブトの姿もあった。
オナガあり・・・クチブトありの百花繚乱!
この本流のド・芯に居るであろう、超ド級のウオを求めて仕掛けを流す。
リミットの時間は残り僅か・・・。その僅かの時間ではあるが仕掛けの交換。
道糸6号+ハリス5号にサイズDown・・・1号の水中ウキを付けてみた。
潮受け性能が上がり、道糸の抵抗が減ったせいか、本流を更に力強く捉えて魚からの反応を積極的にアッピール! 
オナガ、クチブトが交互に竿を曲げ楽しませてくれる。
「うおぉぉりゃぁぁ〜・・・切れた〜!」 「おんどりゃぁぁ〜あっ・・・逃げたぁ〜。」 バラシまくりの一面も・・・(笑)。
楽しきかなこの時間・・・上げの本流は正に絶頂期を向かえ、ガンガンに流れている。 まだまだ釣れるのに・・・。
午前8時10分・・・後ろ髪を引かれる思いを胸に抱き、腹パンパンのクチブトを抜き上げたところで納竿。
食っていない朝の弁当を急いでかきこみ、迎えのカイザーに飛び乗った。 Bye−Bye 男女群島!

サムソンホテル■サムソンホテル
あじか磯釣りセンターでは釣行後、風呂のサービスがある。
しかし、当日はボイラーの故障で風呂は×・・・。
しかし、そこは”あじか”さん・・・”サムソンホテル”の入浴券を無料配布!
瀬戸が展望でき景色は最高! 風呂の種類も豊富。
通常なら割引利用で@600円。 設備が整っているので、オススメ!

Tackle & Data
釣行地 肥前鳥島〜男女群島 一泊二日
3月8日午後3時出港〜3月10日午前8時30分納竿
気象 8日(中潮) 北東・晴天 9日(中潮) 北風・曇のち雨のち晴れ
10日(大潮) 北東風強・晴れ  月輝面89%〜99%
釣り方 フカセ釣り 
タックル 夜: がまかつ パワーSP・フカセ5号 BBX-8000番
   道糸:バリバス本流8号 ハリス:Vハード8号〜10号

昼: がまかつ尾長M T-ISO2500LBD50th
   道糸:バリバスゼロフカセ3号 ハリス:Black3号
  
昼: がまかつ パワーSP・フカセ5号 BBX-8000番
   道糸:バリバスゼロフカセ6号 ハリス:G−MAX5号
タ ナ  2ヒロ〜竿1本半
エ サ マキエ : 生9Kg+地アミ5Kg+配合  3セット
サシエ : 生、加工エサ、半ボイル
釣 果 オナガ26枚、クチブト13枚 計39枚
備 考 オナガ60cm!

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