タイトル

■ 2011年1月22日 男女群島 「下の赤瀬」 


天候続きで始まった2011年。 シーズンインした男女群島への遠征計画を立てるも良さげな日はナカナカ無い・・・。
天気図とニラメッコの日々を過ごし、ようやく決断できたのが22日からの鳥島便だった。
しかし、当日からの予想天気図は微妙な縦縞模様・・・「あじか磯釣りセンター」の奥様に鳥島便の動向を聞いてみると、鳥島は中止にして男女行きに変更したとの事。 行けるかどうか分からない鳥島で時間を無駄にするよりもハナッから男女に行く方がベター。 天気が落ち着くであろう23日の日中をメインに考え、22日からの一泊二日の航海に決定した。
あじか磯釣りセンター毎度の事ながら、ワク・ワク・ドキ・ドキで迎えた当日の午前6時過ぎ、
I氏の1091カーで我が家を出発! 土曜日@1000円の恩恵を受けた高速をひた走り田平港を目指す。
休憩もロクに取らずに走る事、約5時間・・・目的の田平に到着した。
いつも寄っている食堂に入り、これまたワンパターンのカツ丼を注文。
まともな食事とは暫くのお別れ・・・。
肉汁溢れるカツの味をしっかりと噛みしめて空腹を満たし、今回お世話になる「あじか磯釣りセンター」に車を駐車した。
早速、事務所に入り柴山社長と奥様にご挨拶。  天気予報と出港時刻を確認し荷物の準備にかかる。
今回の航海は山見キャプテンの操るブラックカイザー。 折り返し運航のため、全速力で男女群島から帰港中らしい・・・。
全ての荷物を車から出し、IGLOOクーラーに腰をかけて大事に持って来た缶ビールをプッシュン!
快晴の陽光を浴びながらビール片手に至福の時を待つ。  さてさて、もう一本!・・・っと新しい缶ビールを手にしたところで、爆音を轟かせてブラックカイザーが帰ってきた。 久しぶりにみるカイザーの容姿・・・やはりこの船はカッチョエエ!
ブラックカイザー山見船長とそのクルーは男女帰りの重たい荷物を次々と降ろして、再び桟橋を離岸・・・次の航海の準備にはいる。 そして、船のデッキを清掃後、燃料と氷を補給して再び桟橋に入ってきた。
早速、船に乗り込んで山見船長に1年ぶりのご挨拶。
「yukimaruさ〜ん 久しぶりやね〜! 今年初めて?」
「初なんですよ・・・宜しくお願いしま〜す。」
そんな会話の後、皆で協力して荷物の積込みを開始。 
約30名分の大量の荷物を次々とブラックカイザーに積み込んでいく。
そして、全ての荷物を積み込んだ午後15時、定刻の1時間遅れで出港となった。
船のキャビンに腰を下ろし、再び缶ビールのプルタブを開けて一気に喉に流し込む。 そして、ホロ酔い気分となったところで船尾のベッドに倒れ込んだ。  高馬力を誇るブラックカイザーのトリプルエンジンの咆哮を聞きつつ目を瞑る・・・。
すると、道中の運転の疲れとアルコールの力に助けられ意識不明になるのにそれほどの時間はかからなかった。 
目が覚めれば、そこは男女群島!  Zzzz・・・。

■男島到着・・・
午後18時30分、煌々と照らされた船室の明かりで目が覚めた。 
急いでアウターを着込み、ベッドからゴソゴソと這い出てデッキに出てみると、そこは男女群島の男島!
ポーターは黙々と上陸の準備を進め、船長は1番手グループの名前を呼んだ。 暗闇でよく分からないが、「ノコギリ」周辺から瀬着けを開始するようだ。  山見船長は北西の風裏を探して男島の東側を舐めるように進んでいく。
上陸も中盤を過ぎたので、そろそろかな? ・・・って事で船の前部に出て他の客の上陸を手伝っていると、山見船長が、
「yukimaruさ〜ん・・・あっちさ行こう。 着いたら呼びますから・・・。」 「ハァ・・・!?」
呼ぶから待てとの事なので、再び船尾にゴソゴソと移動・・・。  その間もカイザーは風裏の磯を探してドンドンと南下して、女島に到達。 「大敷網のカブリ」「地の平瀬」と進み、終に我々だけが最後まで残ってしまった。
「残り物に福があるんぢゃろ!?」 ポーターに話しかけると、「ヨカ磯が取ってあるっちゃもん(笑)」と切り返してきた。(笑)
「下赤かな〜?」 ・・・っとポーター氏。  二重鼻の先端をゆっくりと進み、カイザーは更に南下・・・サーチライトが照らしたのは、針古瀬の沖に位置する「下の赤瀬」だった。
下の赤瀬さて、この「下の赤瀬」、07年、魚秋さんらteam Daiwa・グレ、イシダイの方々がチャーターしたヘラクレスに紛れ込んで釣行した際、
1度泊まった事がある。 上げ潮は沖の水道側を釣り、下げ潮は地よりの水道を釣る。 夜は大サバ、昼はオナガが当たってきたのでナカナカ楽しみな磯である。 さてさて、今回は何が来るか・・・北西からの風が煩わしい中、期待を胸に抱いて、お神酒で乾杯!
今回の釣行の安全を祈願して、夜釣りの準備にかかった。
男女の夜釣りにおけるデフォルトのタックルは磯竿4号、道糸8号、ハリスも8号以上・・・。 ハリスは12号まで掛けた事がある。

今回も磯竿5号、道糸8号、ハリス8号を頑強に組み上げて夜釣りを開始・・・釣り座を「沖の赤瀬」側に取って、その無骨な仕掛けを男女の海に放り込んだ。 夜なのでマキエは盲滅法の数打ちゃ当たる・・・ドバドバと暗闇の海に放り込んでアタリを待つが、上げの潮が尋常でないほどに速く一瞬で遥か沖まで流れて行き留まるところがない。
潮の緩みを探してみるも、辺りは真っ暗で皆目見当がつかない状況・・・。
あっちに投げたり、こっちに投げたりで潮の緩みを探ったが見つける事叶わず・・・仮眠を兼ねて潮止まりを待つことにした。

そして、目が覚めたのは午前2時過ぎ・・・少々、寝過ぎたおかげで頭はスッキリ爽快! 
腹ごしらえをして、昨夜の釣り座に戻り仕掛けを海に放り込んでみると、既に潮流は反対方向に変わっていた。
下げの本流・・・上げの潮ほど強くはなく、足元の岩が潮流を遮ってくれるのでかなり仕掛けは入れ易い。
その潮の緩みに的を絞って仕掛けを打ち返していると・・・ケミホタルの妖しい光がユラユラと海中に入って行った!
力強く合わせを入れると確かな反応がドン!  妙にゴンゴンと竿を叩いて抵抗を示すウオであるが、その抵抗も空しく頑強一番に作られたパワーSPフカセの反発力によって、いとも簡単に磯の上にブリ上げられた。
尾長グレ検寸38cmの尾長君・・・。
このサイズが男女の夜釣りで食ってくるとは・・・。 
心境はかなり微妙であるが、今年初男女での一尾である。
キッチリとキープして次の一尾を狙うべく同じポイントをトレース。 しかし、そんなに上手くいくハズもなく、連荘でウキが海中に入って行く事はなかった。 
あまりの釣れなさに、再び集中力は欠落気味。
また寝袋に入ろうかの・・・そんな事を考えながら仕掛けを流していたら、左沖にてケミホタルが斜めにピューン! 「やったもんね〜!」
合わせを入れて戦闘開始! 「へっ???」
しかし、どうにも引きが妙・・・右に左にガンガンと走りまくるのである。  
「もしかして・・・サバ!?  ψ(`∇´)ψ ケケケッ」 
嬉しい予感を抱きながら足元までゴリ巻きで連れてきて一気にブリ上げたのは40cmクラスの時サバだった。
ヨカお土産に再び集中力は急上昇!  群れているであろうサバに照準を定める。
タナを2ヒロに上げて仕掛けを投入・・・高級魚である時サバを狙ってみる。
しかし、食ってきたのはサバならぬオナガ君・・・これまた38cmの微妙なサイズであった。

■夜が明けて・・・
結局、夜釣りで仕留めたのは小オナガ2枚に時サバ1・・・。 
辺りが白々と明けてきたのを頃合いにDay Attackの準備に取り掛かった。
夜とは違い見て取れる潮は既に上げゴンゴン・・・ド本流を攻めるタックルを考える。 思案六法した結果、ロッドケースから取り出したのは、マスターモデル尾長H。 潜んでいるであろうデカバンを取るための竿である。
豪潮に負けぬよう、選んだウキは松山2−BB・・・ハリス2ヒロの中間にG1のナマリを打って放り込んでみた。
見えない夜とは違い見える昼・・・潮流のヨレに沿って流すようにラインメンディング。  相変わらず強烈な流れだが、ヨレや湧き上がりが見て取れるのは大きな武器。 道糸を張ったり緩めたりを繰り返していると・・・指で押さえていたスプールから道糸が弾け出た! 「すわっ・・・大当たり!」
昼オナガ・・・流れの本流に乗って一気に潮を下るウオ・・・。
それを止めるべく大きく竿を煽って戦闘開始!
どれくらい曲がるか???  脇に抱えたマスターモデルを潮上におもいっきり引き絞り、魚の反力で腰ダメの位置に竿尻を持っていく。
かなりの大型!? ・・・最初はそう予想させたウオであるが、実は本流を駆け下っただけのようで、竿を締めると気持ちよくスーっと寄ってきてしまった。
タモを使うまでもなく、磯上にブリ上げ・・・。
検寸40cm弱のオナガ君・・・夜釣りのヤツよりチョイと型が良くなった。
昼の初物・・・オナガだけに型には少々不満が残るが贅沢は言っていられない。 
短い時合の終りを恐れ次なる一尾を狙って仕掛けを打ち返す・・・すると、連荘で同寸のオナガが食ってきた。
本流からの連発劇にヤル気は急上昇! 「次は型ぢゃ〜!」・・・っと気合を入れて次の一尾を狙うマキエを撒こうとしたら、
ブラックカイザーが重低音を響かせてやってきた。  朝一の見回りである。
朝の挨拶もソコソコに 「yukimaruさ〜ん・・・替わりましょう!」 っと山見船長。
ここから替わるという事は・・・。  ψ(`∇´)ψ ケケケッ
「早くしよ〜・・・ヘリオスの来るかもしれん。」  急げ〜っとばかりにドタバタと磯の片付けを行いカイザーに飛び乗る。
「下の赤瀬」を離れたカイザーは針路を南へと取り、その高馬力に似合わない速度でゆっくりと前進した。

VOL2へ続く・・・

Tackle & Data
釣行地 男女群島「下の赤瀬」
22日15時出港〜24日午前7時30分
気象 22日 北西 中潮 03:55 -34cm 16:21 37cm
晴れ/曇り 佐世保 10:21 290cm 22:14 279cm
釣り方 フカセ釣り
タックル がまかつ (夜) パワースペシャルFukase5号
(昼) マスターモデル尾長H
シマノ (夜) BBX−テク8000番
Daiwa (昼) 09トーナメント競技 50thスプール
道糸 (夜) バリバスゼロフカセ 8号
(昼) バリバスゼロフカセ 3号 
ハリス (夜) サンラインVハード8号
(昼) サンラインブラック3号
タ ナ 2ヒロ〜
エ サ マキエ オキアミ生6Kg+ボイル3Kg+ジャンボ1角 ×3セット 
オキアミ生6Kg  グレパワーV9 3袋
サシエ 生、ボイル、加工エサ
釣 果
備 考  

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