タイトル

■ 2011年1月23日 男女群島 「小サメ瀬」 「針古横」 

々を乗せたブラックカイザーは静かに「下の赤瀬」を離れ進路を南に取る・・・。
「下の赤瀬」から南にある瀬はひとつ・・・数多の釣り師が憧れる男女群島が誇る、名礁「サメ瀬」である。
サメ瀬ブラックカイザーに揺られる事、約5分・・・スロースピードで航行するカイザーは「サメ瀬」を形成する「大ザメ」「小ザメ」のひとつである「小ザメ」にホースヘッドを押し付けた。 そこには、アラを釣らせたら日本で1番!・・・っと魚秋さんに言わせしめたH名人がおられ、同礁のご挨拶をして話を伺うと、ヘラクレスで来られ朝の回収を待っているとの事・・・。 リポビタンDと「頑張って釣ってよ〜!」のありがたい激励をいただき、2年ぶりの「小サメ」にて釣りを開始・・・。
さすがにスーパーステージ・・・竿はスグに曲がる。 ψ(`∇´)ψ ケケケッ
食ってきたのは尾長ならぬ口太君・・・それも、サメ瀬に似合わぬ小型であった。
午前9時・・・只今、上げ潮の真っ最中!  ゴンゴンと流れる本流に適当にコマセを入れて、これまた適当に仕掛けを放り込めば、ほぼ、一投毎にクチブトが食って来る。 ”サメサイズ” 以外をリリースしながら、デカバンへの期待を込めて釣りを続ける・・・。
すると、ようやくマキエが効いたのか、本流のド芯で尾長が竿を引ったくっるようになった。 待ちに待った時合の到来である。 
その後、「これはっ!」っと思わせるようなデカバンこそ出ないものの、その魚影の濃さ故にドンゴロスの膨らみは徐々に増していった。
クチブト小サメの上げ潮!

小サメの上げ潮尾長

午後13時40分、ブラックカイザーの見回りTime!  満タンのドンゴロスを持って船に乗り込み、クーラーに魚を入れる。
そして、カイザーが去った後、小サメの本命潮である上げ潮は強烈な下げ潮に転じる事になった・・・。
この下げ潮、「大サメ」には邪魔者なしの本命潮となるが、「小サメ」にとってはかなり難しい潮・・・。
潮が「大サメ」の方向に回り込んでいくので、沈み瀬や磯が邪魔になり釣り辛い事この上ないのである。


しかし、その釣り辛さを攻略して仕掛けさえ入れられれば、45Upの尾長がガンガンと当ってきて、その中には口太の姿はない。  口太・尾長の摩訶不思議な入れ替わりだが、この尾長・・・良型ゆえに取るのが一苦労。
食ってくるのが、「大サメ」の右端なので取り込み難い事この上なく、海苔だらけの狭い足場に飛び渡って先端まで魚を迎えに行ったり、1mにも満たないシモリとシモリの間を無理やり巻き取ったりと、かなりデンジャラス・・・。立ったドンゴロス・・・
取れる取れないは時の運、ハリス・道糸の消耗戦・・・そんな釣りが続いたが、型に恵まれていつしかドンゴロスは2回目の満タンに・・・。 
再び、自立しスタンディングドンゴロスとなった。 V(`∇´)V

午前中とは正反対である尾長主体となった午後以降の釣果。
強烈な引きを呈する尾長のパワーに対し、真っ向から対抗した二の腕は乳酸で溢れ疲労困憊・・・。 足腰もフラフラである。
休みたい・・・でも釣りたい・・・。  そんな妙な思いが交錯した午後17時30分過ぎ、ブラックカイザーが来磯。

重いドンゴロスをズルズルと引き摺りながらカイザーに乗り込み、十二分に堪能した「小サメ瀬」に別れを告げる・・・。 
今夜からは冬型が強まりシケる予報。 ブラックカイザーは北西風を避けられる磯を探すため、再び女島方向に舵を向けた。

■針古横
針古横カイザーが今夜の宿にと送ってくれたのは、「針古横」。
北西風を避ける事ができるので冬場にはお馴染みの磯である。
過去、2009年の3月にクロ兵衛さんと一緒に乗った事があるが、良いウオは釣れなかったと記憶している。  風裏の磯だけに上礁する人も多く、磯のタイドプールにはゴミが錯乱し異臭を放っていた。
「小サメ」の疲れからか、すぐに夜釣りをする気にはなれず、取り合えず栄養の補給!  持参した焼肉セットを取り出し、ゴージャスなお食事Time!
お腹が一杯になったところで夜釣りの準備を開始する。 
ところが、腹の皮突っ張れば目の皮弛むの格言どおり、強烈な睡魔に襲われた。
おまけにパラパラと雨まで降り出す始末。 雨・風・睡魔・・・この3点セットには、さすがに勝てず少々眠る事に。
風が避けられる岩の壁にもたれかかり、シートを被って目を瞑る・・・。  夢だけを見たような朦朧とした時間を経て、目が覚めたのは翌午前2時過ぎだった。  既に雨は上がっており、雲の切れ目に星が見える・・・このまま寝ようかとも思ったが、折角の男女群島である。  憧れの磯男女群島より抜粋ゴソゴソと起き出して夜釣りの準備を始めた。
本来ならば「二重鼻」向きのワンドに釣り座を構えたいところ・・・。 
しかし、回りこむ風が正面から吹き付けるので竿を出すにはキツ過ぎる。
そこで、風を背に受ける側・・・「針古瀬」向きの水道を狙ってみた。
過去の経験上、小さな水道にも夜は尾長が潜んでいる事が多い。
数は期待できないが、60Upの大物を狙うべく強靭な仕掛を放り込んだ。 
潮はほぼ停止状態で仕掛けは風波を受けて微妙に動く感じ。
足元の瀬に道糸が引っ掛らないように注意しながら、ユラユラと妖しく光るケミホタルを見守っていると、その光がゆっくりと海中に入っていった。  
「何ぢゃ!?」
手応えのないアタリに対してヤル気のない合わせを入れる・・・すると、上がって来たのは夜釣りの定番であるハタンポ君。
心なしか良型である・・・。(笑) そのハタンポ君、群れで居座っているようで、執拗にエサを取ってくれる。 
生命感溢れるハタンポ君であるが、実は尾長のソナーになる事があるのだ。  「これが食わなくなった時がチャンスぢゃ・・・!」
その時を信じて我慢の時間とばかりに仕掛けを打ち返す。  すると、午前4時10分・・・今までのハタンポの猛攻が嘘のようにおさまり、サシエが丸残りになるように。 明らかに変わった状況に ”らしきウオ” の存在を信じてマキエを打つ手に力がはいる。
針古横の夜尾長!ウオにアピールするため、サシエを抱き合わせて2尾付けた次投・・・。
ウキは馴染んだ瞬間に海中に突き刺さった!
イスズミを思わせるような流星アタリ・・・頑強一番のタックルを信じて、問答無用のヤリトリである。”ガゴゴゴッゴン” らしくない引き味にイスズミを確信!
「うおぉぉりゃぁ〜!」 ・・・っとばかりに磯上にブリ上げた。
キャップライトを照らして魚体を確認、それは銀色の悪魔イスズミではなく、45cmは優に超える、茶褐色の尾長君だった。 V(`∇´)V
「やっぱりおった! V(`∇´)V」
水道筋に潜む夜尾長・・・我が経験則が証明でき、独り自己満足に浸る・・・。
そして、次の一尾を狙うため再び水道に仕掛けを放り込んだ。

■撤収・・・
やはり小さい水道には数が居ない・・・。 By yukimaru経験則
期待した2発目のアタリは無く、朝の見回りで貰った配給弁当を食べ集中力の維持に努める。
風は更に強さを増しビュービュー状態・・・とても「二重鼻」側にて釣りが出来る状況ではない。 
「針古瀬」との間の水道を丁寧に攻める気にもなれず ”ボー” としていたら、再びブラックカイザーがやって来た。
そして、マイクで 「yukimaruさ〜ん・・・ 撤収! 帰るよ〜!」  両手で了解の合図をして、撤収の開始!
ドタバタと出来る範囲の清掃をしてカイザーに飛び乗った・・・午前7時過ぎの事である。
帰りの中ノ瀬戸釣果!
←遠征釣果!


当日はシケる一方の予報・・・。
あの風では釣りにならないと判断・・・帰りの海況を考えて早めの撤収を決断したらしい。
風裏の「針古横」であの強風である。 撤収は正解であろう。 
今回の男女遠征・・・尾長口太合わせて35枚をKeep! リリース分を含めるとかなりの数になっていただろう。
小型化する男女の魚・・・60Upは出なかったものの、数釣りが楽しめた遠征であった。
やはり男女群島は最高の釣り場であるね・・・。 ψ(`∇´)ψ ケケケッ

Tackle & Data
釣行地 男女群島「下の赤瀬」「小サメ瀬」「針古の横」
22日15時出港〜24日午前7時30分撤収
気象 23日 北西 中潮 04:35 -20cm 15:02 33cm
曇り 強風 佐世保 10:56 285cm 23:00 266cm
釣り方 フカセ釣り
タックル がまかつ (夜) パワースペシャルFukase5号
(昼) マスターモデル尾長H
シマノ (夜) BBX−テク8000番
Daiwa (昼) 09トーナメント競技 50thスプール
道糸 (夜) バリバスゼロフカセ 8号
(昼) バリバスゼロフカセ 3号 
ハリス (夜) サンラインVハード8号
(昼) サンラインブラック3号〜4号
タ ナ 2ヒロ〜
エ サ マキエ オキアミ生6Kg+ボイル3Kg+ジャンボ1角 ×3セット
オキアミ生6Kg  グレパワーV9 3袋
サシエ 生、ボイル、加工エサ
釣 果 オナガ・クチブト 35枚 (35cm〜51cm) サバ 1本
備 考  

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