タイトル

■ 2012年2月4日〜6日 男女群島遠征 VOL2


女群島の夜明けは遅く、辺りが白々と明けてきたのは午前7時を回った頃・・・。
ケミホタルを付けたままのウキは光の反射のせいでかなり見難い。
まだ朝マズメの一発はありそうな雰囲気ではあるが、ここいらで頑丈タックルのチェンジ!
夜用を収めて昼用のタックルを取り出す・・・。 
ウキここ「下の赤瀬」は離れ磯。
一応の本流筋であるため、選んだロッドはマスターモデル尾長H。
これに、3号の道糸を巻いた競技リールを合わせてみる。
明るくなり徐々に見えてくる海面を観察。  マキエを撒いてその潮の加減を伺うとマキエの沈降は遅いものの押しの強い潮流がゴンゴンと流れていた。
そこで、ドッシリと重い仕掛けを選択。 2−BBのウキを取り出して道糸に通し、2ヒロ弱取った3号ハリスを道糸に直結・・・タナ3ヒロで釣りを開始した。
全負荷を背負ったウキは時間の経過と共に徐々に潜航を開始。
ユラユラと朧気に見える状態を暫く維持していたが、明らかに違う力で海中に引き込まれた。
合わせてみると確かな重量感がマスターモデルに圧し掛かる。 
ウオは本流の流れに抵抗する引きを披露・・・しかし、マスターモデルの強度に負け、その姿を磯上に横たえる事となった。
目寸35cm少々のクチブトグレ。  今遠征初の昼モノとなった。
クチブト
夜が明けると釣りモノがガラリと変わる・・・男女群島。 
その変わり方の不思議さに疑問を抱きながら、次の獲物を期待する。
すると、仕掛けが馴染んだ瞬間、ウキが急に視界から消え、スプールから道糸が一気に弾け出た。 オナガの本流アタリを確信・・・飲んでいる事を想定して3回大きく合わせを入れて口へのフッキングを試みる。 ガギンゴギンと引き回るウオ・・・。 
超強烈なヒキ味ではあるが、なんかオナガとは違うような・・・。 その正体を確かめるべくゴリ巻きモードで応戦。 
すると、海面下でギラリと光った・・・。   「ババタレか・・・???」
ババを確信し更に無理なヤリトリを敢行・・・さすがに、それには参ったのか横走りをしながら徐々に浮上を開始。
往生際悪し! で浮いてきたのは、良型の青物だった。
タモに入れ込んだのは60超えのヒラマサ君。  潮流豊富な「下の赤瀬」・・・良型のヒラマサの存在もあり。
ヒラマサ
午前8時30分・・・ブラックカイザーの見回り時刻。
釣果をクーラーに収め、必要量のエサを船から降ろして解凍準備・・・。
ポツポツと降り続ける雨がうっとおしいが、空になったドンゴロスを再び満杯にすべく釣りを続ける。 
男女群島の昼釣りはクチブト主体の時々、オナガ・・・。
たまに回遊してくるオナガは厄介だが、ここ「下の赤瀬」も例外ではなく、クチブトが主体の釣りとなった。 
時間の経過と共にマキエに群がった招かざるお客さんとも遊んだが、本命の釣果は衰えを見せない。
たま〜に食ってくるオナガを3m級のサメに取られたりのハプニングもあったが、ポツリポツリと釣果を拾い、ドンゴロスは徐々に重みを増していった。
ブラックカイザー焼肉セット!
午後12時の見回り・・・。  釣果をクーラーに収め持参した昼食材料を船から下ろす。 
今回の昼食は和牛の焼肉セット! 真空パックの野菜も持参したので、野菜炒め風になってしまったが、スタミナの補給には持って来いである。 T氏とビールを飲りながら、今からの展開をあーだこーだと想像。
「エサが効いとるけぇ、今夜は出るでぇ・・・」  V(`∇´)V
ホロ酔いも手伝ってボルテージは勝手にどんどん急上昇。  満腹になった所で釣り座に戻り昼釣りを再開。 
「沖の赤瀬」に向けて流れる潮流に仕掛けを流して昼釣りの見える釣りの面白さを楽しむ。 
これは!・・・っというデカバンは当らなかったものの、クチブトを中心に順調に釣れ続け、夕刻のカイザーの見回り時にはドンゴロスがなんとか自立する状態に・・・。  船中のイグロクーラーに釣果を入れると蓋が閉まらなかった。(汗)
急いで食材入れの35Lクーラーの中を空にして釣果を分配。 暖かい弁当と最後のエサを受け取ってカイザーを見送った。
クチブト!スタンディングドンゴロス
今回、私の過去に例のない瀬替り1度もなし!  既に「下の赤瀬」に乗ってから24時間以上が経過している。
自力でエサを効かせ、ポイントの把握も出来ているのでデカバンオナガの期待値はかなり高い。
1度は当るであろうロクマルを思いながら、昼のタックルを納めて夜用の強靭なタックルを取り出す。
道糸を切って新たに仕掛けを組み直し、我が釣り座に腰を降ろした。
地アミを効かせたマキエをタップリと足元に撒いて仕掛けを投入。
すると・・・・・。
キンメの一族ハタンポの一族
昼からのマキエが効いているようで、極彩色の面々が登場・・・。 見えない夜釣りにとって外道のハリ掛かりは魚の存在を知る唯一の手段であり、低活性ではない事の証明。  つまり、外道は大歓迎・・・。 V(`∇´)V
我が経験則では、このウオ達の気配が消えた時が本命Getのチャンスとなる。
オナガグレその時が来る瞬間を信じて暗い海に仕掛けを打ち返す。
マキエを撒き仕掛けを入れ、再びマキエを打つ・・・。
この単調な作業を黙々と繰り返していると、ある時を境にサシエが残る事が多くなった。 セオリー通りならウキ下を深くしていくところだが、ここは我慢。 そのままのウキ下を維持して釣りを続ける・・・。 すると、ジワーっと押さえ込まれたケミホタルの光が止まる事なくユラユラと海中に入っていった。
頭に疑念を抱きながら合わせを入れる・・・すると、明らかに今までとは違うパワーが返ってきた。 待ちに待った本命君の登場。 目寸50cm弱くらいであるが、デップリと肥えたメタボなオナガだった。
メダイ
そして、次に我が竿をヒン曲げてくれたのが・・・昨夜に続いて登場の深海魚メダイ君。 今夜はトラブル無しなので、ハナっから思いっきり竿を締め上げてのガチンコファイトであったが、敵もさるもの! 
磯の西先端部分を回り込んで逃げようとするメダイ。
それを「おんどりゃぁぁぁ〜」モードで応戦する。 
最初は我が体力も十分であった。 しかし、右に左に強烈な力で逃げ回るメダイの力に翻弄され、徐々にスタミナがヤバイ状態に・・・。 おまけにあろう事か昼のサメがまたまた襲来!
パワー切れにヒィヒィ言いながらの状態である・・・。
サメの出現でもうダメ ・・・っとあきらめかけたが、なんとかタモに一発で収まり事なきを得た。
その魚体の重い事・・・いったい何キロあるのだろうか??? ヘタにタモを持ち上げればタモの柄ポッキンは必定。 仕方なくヘロヘロの足使いで足場を移動・・・タモの柄ポッキンにビビリながら磯上に持ち上げた。
検寸81cm・・・目方(重たー!) の1本だった。

メダイとの攻防により残った体力メーターはEライン・・・。  暫し体力の回復を待って再び仕掛けを放り込む。
メダイが食わん事を祈りつつ、マキエをパラリ・・・。 1号の全負荷を受けユラユラと妖しい光を放ちながら徐々に潜航していく我が分身を見守る。 すると、その妖しい光の沈降速度が徐々に加速・・・経験勘が違和感を感じ取り、合わせを入れると確かな重量が我が竿の胴に圧し掛かった。  その瞬間から強烈な力でガンガンと引きまくるが、メダイほどの速さは無い。 底でじっくりと頑張るヒキ味はオナガのそれであろう。
しかし、このパワー・・・今回の遠征で釣り上げてきたオナガの力の比ではない。
デカバンを実感・・・何度か道糸を送りだしながら剛竿の胴を更に引き締めて浮かせにかかると、敵も疲れたのであろう、その見事な魚体をゆっくりと見せてくれた。 横走りをする魚体はかなりの大きさである。
水面をバチャバチャと暴れる魚をいなしながら最後の詰めに取り掛かる。 
それを見たT氏がタモを持って助っ人に入ってくれた。   「やったのぅ〜。 こりゃぁ60あるで〜!」
ロクマルオナガ
T氏がすくい取ってくれたのは遠目にもロクマルはあろうと思われるデカバンのオナガ君。
メジャーを当ててみると、尾っぽの先までが62cmもあった。 
一昨年に遠征した肥前鳥島「中岩」以来となるロクマルオナガの捕獲劇。
この一撃で「下の赤瀬」のボルテージは一気に最高潮! もう一尾に思いを託しT氏と共に仕掛けを打ち返す。
しかし、この後はT氏がメダイと大マダイをHitさせたのみでTHE END! 
デカバンオナガが再び竿を曲げてくれる事はなかった・・・。
カイザーから配られた弁当にカレーをかけての夕食Time・・・。  目の皮が弛んだところで寝袋に直行する事になった。

午前3時30分 5時間余りの大睡眠を経て携帯のアラームにて起床!
辺りの様子を伺うと、寝るまでは穏やかだった海は北東からの風を受けてかなり荒れていた。  沖の赤瀬
満潮の時刻に重なっているのか、釣り座は時折、波を被っている。  
夜釣りはかなり危険と判断・・・明るくなるのを待つ事にした。
しかし、明るくなっても波は依然として高く・・・。
「沖の赤瀬」は真っ白け!
釣り座を変えれば釣りにはなるが、足元のサラシが凄まじい・・・。
結局、竿を出す気になれずに、心が折れてしまい最終日は竿を出さずに納竿。 午前8時30分、ブラックカイザーに乗って「下の赤瀬」にBye-Bye!
客を次々と回収し男女群島を後にした。

2012年1回目の男女遠征は天気に恵まれ大成功!
遠征に大切なのは天気の見切り力とイザ出陣の軽いフットワーク。 次回もこうあればイイのだが・・・。

Tackle & Data
釣行地 男女群島 「下の赤瀬」
2月4日12時30分出港〜2月6日午前8時30分回収
気象 4日 5日 6日
曇/晴 雨/曇 中潮〜大潮
釣り方 フカセ釣り
タックル がまかつ (夜) パワースペシャルFukase5号→4号遠投
(昼) マスターモデル尾長H
シマノ (夜) BBX−テク8000番
Daiwa (昼) 09トーナメント競技 50thスプール
道糸 (夜) クレハ リアルドリフト 8号
(昼) サンライン マスラード 3号 
ハリス (夜) サンラインVハード8号〜10号
(昼) サンラインブラック3号
タ ナ 2ヒロ〜
エ サ マキエ オキアミ生6Kg+ジャンボ1角 ×3セット 
オキアミ生6Kg  グレパワーV9(お徳用) 2袋
サシエ 生、加工エサ
釣 果 クロ(尾長+口太) 45枚 (35cm〜62cm) メダイ1本 サバ1本
備 考  

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