タイトル

 ● 2013年1月25日~27日 男女群島遠征「大敷網の北の角」


2013年の男女群島遠征はクロ兵衛さんと・・・

2013年男女群島遠征はクロ兵衛さんと共に1月25日からの1泊二日。 当日は14時の出船予定だったが、徳島の有名名人のご一行がチャーターしたヘラクレスが先発で出港・・・。 そして、その後を追うように団体さんを乗せたヘリオスが出港したので、私達の乗ったブラックカイザーはしんがりを勤めることに。 (´Д`;)/ヽァ・・・  現地はシケである。
「乗る磯はあるんかいな・・・?」 ブラックカイザーは、不安も一緒に乗せての出港となった。

あじか田平港
18時、我々を乗せたブラックカイザーは男女群島は男島に到着。 吹き付ける北西風を避けながら東側の磯を探すも、空いた磯はナカナカ無い。 クロキ、中ノ島、ハナグリ島と回り、何々の横とか何とかの奥の横とかのマイナーな名前の磯に釣り人を下ろし、カイザーは女島の「下の赤瀬」に到着・・・。 昨年、瀬替り無しの粘り腰で60UPを仕留めた磯だが、今、眼前にある「下の赤瀬」は大きなウネリを受けて辺り一面真っ白け・・・。

「こっ・・・これに下ろすか!?」  w( ▼o▼ )w オオォォ!! オレハノリタクナイ。

山見船長は待機モードにてウネリの様子を監視。 しかし、さすがに無理と判断したのか、反転して「二重鼻」方向に船首を向けた。
「何処に行くんぢゃろ・・・」  そう思っていたら、長崎鼻を過ぎたところで、「yukimaruさ~ん 準備!」の声が掛かり上礁の準備を開始! ブラックカイザーがホースヘッドを押し付けたのは、女島は「大敷網の北の角」という磯だった。 以前、「大敷網のカブリ」には乗った事があるが、ここ「北の角」は初めての上礁・・・。  「オナガ出るから、陸よりのワンド側もやってみてね~。」  山見船長のアドバイスを受け、これから始まるであろう夜オナガとの戦いを想像しながらタックルの準備にかかった。 ロッドケースから夜用のタックルを取り出し、釣り座の選択・・・フナツキにクロ兵衛さんが入り、そこから一段低い場所に私が入った。

オナガ

ハリに3号ナマリを付け、辺りのタナをおおよそ調べたところで、タナを3ヒロに設定したゴツイ仕掛けを夜の海に放り込む・・・。 取り合えずは夜オナガのセオリーどおり、磯際からの探索。サシエは残ったり取られたりでハリのコーティングが剥がれるので夜の定番エサトリであるマツカサでも居るようだ。 タナを深くしたり浅くしたりの試行錯誤を繰り返し、開始から約1時間経過した20時20分・・・ユラユラと妖しい光を放つケミの光がゆっくりと海中へ突き刺さった! 鋭く合わせると、確かな重量感が竿に掛り、ガゴンガゴンと引き回る。距離を詰め磯際に寄ったことを音で確認・・・一気に磯にブリ上げた。 磯に横たわったのは45cmはありそうなオナガ君。 嬉しい今遠征の初モノとなった。

クチブト

オナガ

磯際ギリギリ作戦とタナが合致したのか、その後も飽きる程の間が空かない程度に、クチブトとオナガのアタリは続き、ドンゴロスは次第にスタンディング! そして、日付が変わる寸前の23時50分、初のタモ出動となる54cmのオナガが喰ってきた!
何となく今夜は60UPが出そうな感じ・・・ ψ(`∇´)ψ ケケケッ  これまでの展開を振り返り、密かにそんな事を思い描いていたのだが、現実はそんなに甘くなく、ある時間を境にウツボが連発で食らいつきハリスをグッチャに・・・。 さすがに上がっていたテンションは一気に急降下・・・・。 そこで、磯際を避けて少し沖目を狙ってみる作戦に。 すると、その一投目にケミの光が一気にピューッっと走った。
「ほらね~・・・! V(`∇´)V」
得意満面で合わせをくれてやるも、その手応えのナント軽い事。 弱っちい引きで上がってきたのはフエフキの一族。 磯際はウツボが巣食い、沖にはフエフキの包囲網となってしまった。

外道の面々
さすがに疲れがドッと出たので、釣り場休めを兼ねて夕食を取る事に。食べたのは毎度の「鍋焼きうどんIN玉子」。 至福の一杯を食べ終わり、身体がしっかりと暖まったところで、休めた釣り座に戻って釣り再開! しか~し、悲しいかな一度巣食ったフエフキの一族がそうも簡単に退散するハズもなく、涙涙の連発Hit! とうとうyukimaruの心棒の棒はポッキンと折れてしまい寝袋の住人になる事を決意! 風が吹き付けない良さげな場所を探して寝袋にIN・・・。 吹き付ける冷たい風と動きの早い雲に一抹の不安を感じながら目を瞑ると、昼の疲れが出たのか、はたまた年のせいなのか、意識不明になるのにそれほど時間は掛からなかった。 Zzzzzz  

雨の中の昼釣り・・・

午前3時過ぎ・・・あまりの寒さに覚醒。 出ていた月も厚い雲にはばまれ、なんとなく嫌~な感じの空模様に・・・。 もしかして雨が降る…? 寝袋からゴソゴソ這い出て気付けの酒を一杯あおり、釣り座に戻って釣りを再開するも、今度はアタリすらなく、サシエも丸残り・・・。 変化の無い釣りに集中力は持続せず、この時を待っていたようにポツポツと降り出した雨にヤル気は徐々に削げ落ちてしまった。 結局、覚醒してからというもの、2枚の釣果で夜釣りは終了・・・。 

薄っすらと明るくなってきたのを頃合にDay Attackの道具を取り出した。 経験上、夜釣りでクチブトが頻繁に食ってきたら、昼釣りは好釣果の期待度大! マキエに配合材を加えて練り直し、風に負けぬようBB-3Bのヘビー負荷仕掛けを組上げる。 狙いのタナは竿1本半・・・マキエを撒いてから仕掛けを放り込み、仕掛けが馴染む前に突風が吹かない事を祈りながら道糸を操作、そして、タナに入った事と知らせる「ユラリ」としたウキの動きを感じたところで監視モードに突入する。 すると、全負荷を受けたウキはシブシブの状態から一転、海中にズーン・・・。 大きく合わせをくれてやると、確かな重量感がマスターモデル尾長にズドーン! 胴を引き絞りウオに待ったの抵抗を与えず強引に巻き取ったのは40cm優にを超えるオナガ君。 嬉しい昼の獲物となった。

タックル

朝オナガ
ブラックカイザーの見回りは午前8時30分・・・。 朝からのDay Attckは順調で、その時刻にはドンゴロスも何とかスタンディング状態となっていた。
山見船長:「釣っとんね~。 釣れるならここに居ったがヨカよ~。」
海は折からの風で大シケ。 そして、空いたヨカ磯も無いらしい。 考えて見ると、今からブラックサムソンが日帰りのお客を大量に連れてくるので、益々、磯はナッシング・・・・・。  「今回も瀬替り無し?」
降り続く雨の中、そんな事を考えながら釣りを続けた。
午後12時前・・・ブラックカイザーの見回り時刻。海況などは聞くまでもなく、船長は「替わる?」とも聞いくれない。 海の状況に好転は無いようで、ほぼ無言のまま、追加のエサと食料を船から下ろし、離岸するカイザーを見送った。 せめてゴージャスな昼食をって事でいつもの焼肉セットを今回も用意。 急いで張った雨避けのシートは強風を受けて今にも飛びそうなので、ゆっくりと食べてはいられない。 余裕の無い食事は嫌いだが、この状況下では仕方なく、クロ兵衛さんとバタバタと焼肉を突っつき、再び釣り座に戻った。

ブダイ

仕切り直しでの釣り・・・釣れてくる魚は男女サイズが釣れたと思えばコッパサイズも上がってくる。 そして、和歌山県で珍重されるらしい「イガミ」ってウオも食ってきた。 一応、キープ。 満足とは言えぬものの、今の状況としては最良と思われる昼釣りを楽しみ、ドンゴロスは次第に膨らみを増していった。 そして、本日最後となるブラックカイザーの見回り時刻を迎える事になったのだが、ここでクロ兵衛さんと思案六法ホトトギス! 雨は止んでいるが、止んだ副作用で風は猛爆状態。 ウサギが飛ぶような生半可な状態ではなく、竜巻を伴って上がる水柱! まるで釣りビジョンの「伝心伝承」で見る鵜来島状態なのである。 そして、身体はというと、雨に打たれ続けた後の風。想像するにドンゴロスの中てきな感じなのである。

選択肢は3つ・・・「ここに留まるか」、「風裏に瀬替りか」、「カイザーホテルに泊まるか」。
「風裏はあるばってん食わんよ。ここに居ったがヨカ。雨も今夜はパラツク程度バイ!」 ・・・っと山見船長。
そう聞いて、「・・・なら留まるか~!」 って事になり、この磯への居座りが決まってしまった。 「朝の4時に来ます!」
弁当を受け取り、ブラックカイザーを見送る。 そして、昼のタックルから夜のタックルへと持ち変え、今遠征2回目の夜釣りがスタート。 1日中撒き続けたマキエが効いているであろう海に、かなりの期待を込め釣りを続ける・・・が、残念ながら食ってくるのはウツボに赤マツカサにフエフキの一族。 寒さと強風に心の棒は再びポッキンと音をたてて折れ、早々に寝袋の住人となってしまった。

午前2時・・・昨夜に続いて寒さで覚醒。 風は相変わらずビュービューのようで、よーく見ると何やら妙な物体が空を舞っている・・・。 「雪か???」 寒くて寒くて、とても眠れそうにないので寝袋を片付け、事務所に座り込む。 残った最後の日本酒をストーブで暖め、一気にゴックン。 少々の暖を取ったところで昨夜の釣り座に戻った。

クチブト

光量の減ったケミホタルを交換し暗い海に放り込む・・・。
ウキに反応がないまま、サシエが取られる事数回、タナを一気に上げて状況の打開を試みる。 すると、馴染んだケミの光がゆっくりと海中に入る  ”らしきアタリ”・・・。
「うおぉぉりゃぁ~!」  鼻血が出そうな勢いで合わせをくれてやると、確かな重量感が竿に圧し掛かった。
ガゴンガゴンと抵抗しながら引き回るウオ・・・しかし、この頑丈一番のタックルを翻弄する大きさではなく、やがて水面に浮上しバチャバチャとヒレを叩く事に。 せぇーのーぅ・・・で磯上にブリ上げたのは40cmは楽に超えるクチブト君。
久々の獲物に思わず寒さを忘れてしまった・・・。

午前4時・・・煌々とした灯りを灯してブラックカイザーがやって来た。結局、夜釣りでは同寸のクチブトをもう1尾追加したのみ・・・。 たった2枚の少ない釣果を船にあずけて、暖かい弁当を受け取る。 「回収は8時30分ね~。」 山見船長はそう言い残し、中山方面に走り去って行った。 残り時間が釣り座に着く事を促すが、取り合えずは暖かい弁当で腹ごしらえ。 腹を満たしたところでクロ兵衛さんはフナツキに戻り釣りを再開。 私もチョイと休んだ後に釣り座に戻ったが本命のアタリは遠く、久々の本命を手にした頃には辺りは白々と明けていた。 タックルを交換する時間が惜しいので、夜用の頑丈タックルのまま釣りを続ける。
「こげな太いハリスで食うかいのぅ・・・???」
不安はあったが、そんな心配、男女にゃ無用 ・・・っとばかりに魚はバンバン食ってくる。
「・・・スレてないのね。 V(`∇´)V ワォ」

大敷網の北の角

結局、10枚あまりのオナガ・クチブトを釣り上げて納竿する事に・・・。  磯を洗い道具を片付けてクロ兵衛さんと談笑していると午前8時30分、ブラックカイザーがやって来た!   「ホンマ寒かったのぅ・・・」
2年ぶりにお会いする名古屋のMさんとホースヘッドで談笑しながら次の回収のお手伝い。 何人かの回収を手伝った後、アウターを脱いで船尾のベッドに転がり込むと暖かい毛布がお出迎え・・・。 腰の気だるさを実感しながら横になり目を瞑ると即・爆睡・・・物音に気付いて起きた時は既に田平港だった。

オナガ

娘と尾長グレ

  • ・ 北西の風 晴れ/曇り/雨/雪 
  • ・ 渡船 ブラックカイザー
  • ・ フカセパワーSP5号 道糸8号 ハリス8号 ウキ1号 ハリ夜釣り王6号、タナ2ヒロ~
  • ・ マスターモデル尾長H 道糸3号 ハリス3号 ウキBB-3B ハリ速攻8号、くわせ8号 タナ2ヒロ~4ヒロ
  • ・ (オキアミ生9kg+地アミ1角) ×3セット グレパワーV9お特用2袋
  • ・ クチブト・オナガ 
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