タイトル

  2015年2月7日~10日
 男女群島遠征「八女のタンポ中の瀬奥」~「中山のタンポ奥」


2015年の男女群島遠征は2月7日から二泊三日の航海

今年初の男女群島遠征は2月7日(土)~2月10日までの二泊三日の航海。あじか磯釣りセンターのお世話になり、ブラックカイザーで出港しブラックヘラクレスで帰ってくることに。そんな今回の遠征、日ごろの行いが悪かったのか天気予報は超・最悪で、出港前にブラックカイザーの山見船長とシーウィングの小波船長が口を揃えて・・・・・

「yukimaruさ~ん 今回は暴風雨バイ! 16mって言いよるばってん、20mはいくっちゃなかろうか・・・。」 

「キャ~ッ」 ・・・って叫びたくなるような天候ですが、ここまで来てしまってはキャンセル不・可・能。
「南無・・・予報が外れますように。」 神仏に運を託しての出港となりました。

ブラックカイザー

カイザーの心地よい振動に揺られる事3時間30分余り、男女群島は男島に到着しました。今現在は凪ですが、「かなり吹く」という予報から東磯への上礁は確定。ブラックカイザーを操船する山見船長は東岸沿いを女島まで探索してみますが、良さげな名のある磯は日帰り便の客や前日からのお客で満員御礼! 仕方なく再び男島まで戻って瀬着けを開始。何番目かに名前を呼ばれ、乗ったのが「八女のタンポ中の瀬奥」という磯。 私自身、初の上礁となりましたが、足場も良く右側に浅場、左側に深場ありと夜オナガにはナカナカ良さげな感じでした。

中の瀬奥

中の瀬奥の磯

早速、お神酒を海に献上して夜釣りのスタート! 昨年、新調した「我夢者5号50」に8号を掛けた鬼タックルを組み上げて、ヤル気満々での夜釣りでしたが、妙なエサトリに翻弄されてナカナカ上手くいきません。そのうちに昼の疲れが出たのか睡魔が襲来。例年ならアッサリと諦めて寝袋の住人になるところですが、ポツポツと降り出した雨のおかげで寝るのも難儀。座っては仮眠・・・そして釣り再開という循環をこなしているとウキに微妙な変化が.....! アタリを確信し大きく合わせると、確かな重量感が竿にズン! ガゴンガゴンと必死に逃げようと抵抗するウオですが、新調した我が「鬼タックル」の敵ではありません。 竿の強さに任せて強引に磯上にブリ上げたのは50cmクラスのオナガ君でした。

夜オナガ

夜オナガ

結局、長~い沈黙に時々Hitを繰り返し、オナガ6枚にクチブト5枚の計11枚で夜釣りは終了・・・。東の空が明るくなったのを頃合いにDay Attackの開幕となりました。「鬼タックル」から「小鬼タックル」に換えてクチブト君を相手にライトな昼釣りを楽しみます。すると、見回り時間前にブラックカイザーが轟音と共に来航!
マイク音声での開口一番・・・・  「yukimaruさ~ん 風が20m吹きよるバイ!」
水道筋から怪しいウネリが入ってきているので、後々の安全を考えて磯を替えようとの事。 この磯には暫く居座るつもりだったので、「あらら・・・」って感じでしたが、船長の命令は絶対。急いで荷物を纏めてブラックカイザーに乗り込み、空いた磯の探訪とあいなりました。ズンズンと南下しながら女島に向かいますが、「八女のタンポ中の瀬」では感じなかった爆風が凄まじい勢いで吹いており、普段は平穏な「大敷網の北側」でさえバッチャン、バッチャンと波を被っている状態。 「何処に行くんぢゃろ?」 ・・・っと思っていたらブラックカイザーは「地の平瀬」を回り込み、水道2番へとホースヘッドを合わせます。しかし、水道の隙間から吹き付けてくる強烈な爆風に船体が流されホースヘッドの向きがままならず瀬着け不能。仕方なく更に南下して「二重鼻」に乗ることになりました。
ここではゴージャスな焼き肉をする予定・・・。 しかし、「下の赤瀬」や「針子のハナレ」は水没するかの如くの状態で、ここ「二重鼻」の西側の釣り座は全く使えません。焼き肉は良いとしてもその後の釣りは・・・?  (´Д`;)/ヽァ・・・ 
かなり大きな不安を残しての上礁となりました。

大シケ

腹が減っては戦はできぬ・・・ビールを片手に焼き肉をタラフク食べたまでは良かったのですが、肝心要である海の状況は悪くなる一方で、先端付近での釣りは全く不可。唯一、釣りになるのが「ワンド」方向なのですが、そちらの釣り座も先端部分から回り込んでくるサラシが大きく張り出して、仕掛けの操作がやおーいきません。これは釣りになるとか、ならないとかの域を超えている状態で、早々に気持ちは萎えてしまいました。しかし、海がシケようが気持ちが萎えようが釣りに来ているのだから、釣りを続けないわけにはいきません。大ウネリの合間をみて仕掛けを潮に流していく窮屈な釣りを続けていると、その有様を見ていてくれたのか、目の前のワンドに停泊していたブラックカイザーが来てくれました。

二重鼻の先端

「yukimaruさ~ん 替りましょう! ウネリの酷過ぎバイ!」
そそくさと荷物を纏めてブラックカイザーに乗り込みます。 結局、焼き肉をするためだけに乗った「二重鼻」ですが、冬場は競争率が激しくて、そうそう簡単に乗れるものではありません。そんな一級磯ですから、惜しいような気持ちは否めませんでしたが、船長命令は絶対! 気持ちを切り換えて「二重鼻」を撤退し次の磯の探索に向かいました。

ワンドに停泊中のカイザー

ブラックカイザーは長崎鼻を回り込み良さげな磯を探します・・・。そして、山見船長が我々の次の磯へと選んでくれたのは「中山のタンポ奥」という磯。2011年の2月に「中山のタンポ」に乗った事がありますが、今回はその名のとおり、「中山のタンポ」のすぐ奥にあり、かなり地山よりのため、吹きまくっている20mの北西風もほとんど当たらず、今までの状況を考えると天国的な磯でした。

中山のタンポ奥

「ここはエエのぅ~・・・・・・極楽ぢゃ~ 。」

風裏に超・ご機嫌の高島師匠は磯の下見もロクにせず高台に陣取って昼釣りを開始・・・! そして、一投目から良型のクチブトを釣り上げました・・・。 w( ▼o▼ )w オォォ ヤルノゥ
ビールを片手に高島師匠の釣りを見物していた自分ですが、こんな展開になるとユックリとくつろいではいられません。愛竿のマスターモデル尾長を手に取り、タナ3ヒロにて仕掛けを打ち返します。潮はワンドだけあってほとんど停止。 しかし、クチブトの大軍がタンポにストックされているのか、一投目から良型のクチブトグレが喰ってきてくれました。



これは意外にもアタリ磯・・・!?
マキエを撒いて仕掛けを投入・・・マキエの範囲に仕掛けを引いてアタリを待っていれば、仕掛けが馴染んだ途端にユルユルとウキが海中へ。男らしい引っ手繰るようなアタリを披露するババ垂れウオや尾っぽにアディダスマークを付けた外道も喰ってはきますが、本命が当たればほとんどが40Upのクチブト君。移動につぐ移動で出遅れた感じの強い中日の昼釣りでしたが、ここに来てようやく男女群島らしい昼釣りを堪能する事になりました。

高島師匠

ブラックカイザー

16時、昼釣りの終わりを告げるブラックカイザーの見回り時間・・・。弁当を受け取り、明日の船の動向を聞いてみると、明日の朝出し便でブラックヘラクレスが来る予定との事。しかし、海況が悪いのでヘラクレスの朝出しが中止となった場合は二泊三日を中止して、ブラックカイザーと一緒に現実に帰らなければなりません。天候ばかりはどうしようもないので、静かに頷いてブラックカイザーを見送ります。手には受け取ったお弁当・・・お腹は減っていますが、すぐに弁当を食べる気にはなれなかったので、明るいうちに夜釣り用のタックルの準備を始めます。そして、「鬼タックル」が完成したところで、美味しいお弁当をいただきました。
そして、腹ごしらえが終わったところで夜釣りのスタート! 本来の目的であるデカバンオナガの捕獲に入ります・・・。昼釣り一投目からクチブトの連荘モードに入ったので、夜釣りも期待度激高で臨みましたが、夜半から降り出したまさかの雪の影響からか夜釣りはサシエすら取られずノーヒット・・・。 終いには釣っている人間の活性まで落ちてしまいました。 (´Д`;)/ヽァ・・・

ブラックカイザー

雪の粒

そうして迎えた午前4時!
ブラックカイザーが轟音と共に来航!!

「ヘラクレスが朝出しで来よるけん、二泊三日できるバイ!」

夜釣りの釣果は最悪ですが、二泊三日釣行確定の嬉しい一言を残してくれました。 ここで、「よーし!頑張るぞっ!」
っと普通はなるのですが、日程に余裕ができたので、先ずは体力の温存! yukimaruは寝袋を抱えて高台のベッドに上がる事にしました。 そして、雪の降る中、暖かい寝袋の中に潜り込んでミノムシに・・・・・。 Zzzzz

「おーい! よー喰うでぇ・・・・・!」
高島師匠に起こされたのが午前8時過ぎ・・・。 ナント!爆睡4時間余り! 寝ぼけ眼で我が陣地に戻ります。 タックルを換えるのも面倒だったので、我夢者+8号ハリスの鬼タックルで釣り再開。 すると、よほどクチブトの魚影が濃いのか、こんな鬼タックルにでも良型のクチブトが飛び付いてきました。

I氏絶好調!

豪竿一閃

そんな、鬼タックルで「クチブト虐待」とも言えるような釣りを続けていたのですが、豪竿の副作用であるズッシリとした重さが腕に響いてきたので、昼用のライトタックルに換える事にしました。ロッドケースから取り出したのはアテンダー2号53。 この竿もそんなに軽い竿ではないのですが「我夢者5号」に比べると羽のよう・・・。w( ▼o▼ )w ラクショウ!


・ アテンダー2号53 トーナメント2500LBD
・ オ・シ・ャ・レ2.5号 ブラックストリーム2.5号
・ 松飛 BB-4B (直結部4B ハリスBB)
・ オナガ速攻8号 タナ2ヒロ半~3ヒロ半
・ オキアミ生+アミ+V9 加工生オキアミ

こんな感じの仕掛けで昼釣りを仕切り直して・・・
タンポにストックされているクチブトを順調に釣り上げていきました。

ウキ

ワンドに停泊中のカイザー

午後4時・・・ブラックカイザーに替わってブラックヘラクレスが来航! 釣果をクーラーボックスに収めると、昼釣りの釣果だけでほぼクーラーは満杯になりました。 ここで居座りか瀬替えかのジャッジとなるのですが、この「中山のタンポ奥」に撒いたエサは2人で約36Kg! 普通に考えるとマキエが効いたこのワンドでの夜の釣りは十二分に期待が持てます。 前田キャプテンも磯替りを勧めないので、良い磯は無いとの判断から今夜もこの磯に居座り決定! 夜のお弁当を受け取ってヘラクレスを見送りました。

男女群島最後の晩餐・・・持ってきた食材、全部使っての力作を喰らって栄養を補給! これから始まる最後の夜の戦いに備えます。 高島師匠が先端側に自分がワンド側に釣り座を構え、夜釣りを開始。 ・・・しかし、仕掛けを打ち返せど・打ち返せど、らしきアタリは無く時間だけが過ぎる事に。 今までの最大寸は「中の瀬」で捕えた53cm。 とても満足できる結果にはなってないので、集中力を切らさずに釣りを続けますが、マンネリ化してきた釣りを打開する術はなく、次第に集中力も散漫になってきました。 結局、粘りに粘ってはみたものの、夜のクチブト3枚にてブラックヘラクレスの朝の見回り時刻になってしまいました。 (゜◇゜)ガーン

男の手料理

「yukimaruさ~ん 回収は10時半過ぎ頃になりま~す。」
後は昼釣りに掛ける事になりますが、昨日の昼釣りの釣果の事を考えると、食糧保管用のクーラーを満タンにするのにはそんなに難しい事ではありません。 夜の鬼タックルをロッドケースに納め、昨日の昼タックルの仕掛けのままに釣りを開始します。 潮の塩梅は違いますが、昨日、好調だったポイントを丁寧に探ります・・・が、何故だかアタリはナッシング。 そして、時間の経過に比例してどんどん増えるグルクン軍団の洗礼を受けることになりました。足の速いグルクン軍団・・・あっちこっち作戦を敢行して打開策を探りますが、グルクン軍団に加わった援軍「ババタレ」団が大軍を擁して加勢に加わり、我が手を全て封じてくれます。 過去の経験による引き出しはまだあったのですが、その引き出しを開ける前に体力と気力がプッツン・・・。辛抱の心の棒がポッキンと音を立てて折れ、竿を畳む事を選んでしまいました。

前田船長のお迎え 午前10時50分 ブラックヘラクレス来航!
型狙いで臨んだ今回の男女遠征ですが、結局、数型ともに奮わず・・・。 1枚当たりの平均サイズは例年より大き目でしたが、なんとも不満足な結果となりました。 しかし、釣果だけでは語れない男女群島遠征。 気の合う友人とアウトドアレジャーを楽しむという意味での目的は十二分に達したと思います。 釣果はアウトド遊びの付録・・・。
男女群島にリベンジという言葉は必要ないかのもしれませんね。 V(`∇´)V

  • ・ 北西の風~20m 雨/雪/晴れ/曇り 中潮
  • ・ 渡船 ブラックカイザー ⇒ ブラックヘラクレス
  • ・ 八女のタンポ中の瀬奥 ⇒ 二重鼻 ⇒ 中山のタンポ奥
  • ・ 我夢者5号50 道糸8号 ハリス8号 ウキ1号 ハリ夜釣り王6号、タナ2ヒロ~竿2本
  • ・ マスターモデル尾長H アテンダーⅡ2号53 道糸2.5号ハリス2.5号 ウキBB-3B BB4B
  • ・ ハリ速攻8号、くわせ8号 タナ2ヒロ半~3ヒロ半
  • ・ (オキアミ生9kg+地アミ1角)×6セット グレパワーV9お特用3袋
  • ・ クチブト・オナガ 計28枚 (53cm~35cm)

写 真 集


ブラックサムソン

貧釣果の一部

なると金時

風景

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