タイトル

■ 2011年12月3日 -五島列島 黄島 「中美漁 フナツキ」- 


後から吹いてくるフォロー風に乗せてマキエを一撒・・・更に一撒きと撒いてみる。
塊で投入されたマキエがバラけていく様子を偏光グラス越しに観察していると、そのマキエを追ってかなりの数のクロが乱舞していた。 中には50cmクラスのオナガらしき魚も狂ったように泳いでいる・・・。  その様を見た釣り師は誰しも我を忘れて仕掛けをその中に放り込むだろう。 そんな鮮烈な光景が今、我が目の前にあった。


五島列島「黄島」 初めてその島の名前を磯釣り探検隊のnaoさんからメールで教わった際、「きいじま・・・?」 っと読んだ事がある。 「違いますよ・・・”おおしま”です。」 「へぇ〜・・・”おおしま”ですか。」
それから色んな情報を得てクロの魚影が濃い島だという事を知り、1度は行ってみたいと思っていたのだが、その思いが悪天候の副産物として実現する事となった。 本来ならば下五島「大宝」への遠征・・・。 しかし、シケのため「大宝」への上礁が難しく、急遽、naoさんのご尽力により「黄島」遠征となったのである。
フェリー万葉五島列島

今回の遠征参加メンバーはコーディネーターである磯釣り探検隊のnaoさんと後輩のK君、夢はいつも大漁のいっさきさんクロ兵衛さんの5名。 AM8時、長崎港発のフェリー万葉に乗り込み、ビールで乾杯・・・久々の再会を喜ぶ。
その後は睡眠不足を補う者、美しい五島の景色を楽しむ者、各人それぞれが3時間余りのフェリーの航海を楽しみ、五島市福江港に着いたのがAM11時過ぎの事だった。 そこから渡船の発着する塩津港までジャンボタクシーにて小移動。
すると、今回の遠征でお世話になる瀬渡し船、「おおしま」は既に塩津港に入っていた。 
今回のお客は我々のみとの事・・・。  早速、船に荷物を積み込んでクロの楽園「黄島」へ向け出港した。

塩津港

約30分の航海で渡船「おおしま」は中美漁島に到着。 naoさんに促され、クロ兵衛さんと私が中美漁島の「フナツキ」に乗る事になった。 さて、ここ黄島は黄島本島と大美漁島、中美漁島、小美漁島で構成されているが、磯釣りを対象として上礁するのは大美漁、中美漁、小美漁となる。 どの島回りもドン深でその瀬の形状から魚が多く居付いているそうだ。
中美漁のレクチャーをnaoさんからいただき、大美漁島へと向かう「おおしま」を見送って早速、準備を開始した。

大美漁島

フェリー乗船前の時間を利用して練ったマキエを打って海の状況と仕掛けの考察。
潮はゆっくりと左に向かっているようだが、背後からのバカウネリで出来るサラシの影響も否めない。
潮は適度に重くマキエの沈降は早い・・・。 そして、そのマキエに群がる尾っぽの白いクロの群れ。
大小様々な大きさではあるが、時折かなりの良型も見てとれた。
早く仕掛けを放り込みたい欲望に駆られるが、ここは少々の我慢である。
風はフォロー・・・。  釣り易い状況ではあるが、風に強い鵜沢D.SUSの2段ウキを手に取った。
中美漁島「フナツキ」
※ 中美漁島「フナツキ」の釣り座。




鵜沢D.SUS D−WIN

最初に竿を曲げたのはクロ兵衛さん! 真紅のアルマが綺麗な円弧を描いていた。
少々の焦りを感じながらマキエを撒き、その中央にタナ2ヒロ半の仕掛けを入れてアタリを待つ・・・しかし、見える魚は居てもハリを仕込んだサシエはナカナカ口にしてはくれない。 そこでハリスにG6のナマリを2つ追加・・・そして、マキエとサシエを微妙にズラしてみる。 すると、追加したナマリの効果でシブシブの我が分身はかなり早い段階で海中への潜航を開始。 
その動向を見守っていると次の瞬間、シューっと海中深くに入っていった。  合わせをくれて戦闘開始!  
マスターモデル尾長Mを締め上げて、その柔らかい胴へ一気に過重を乗せてみる。
底に突っ込もうとするウオ・・・しかし、悲しいかなパワー不足により緊急浮上する事となった。
タモを使うまでもなく磯上にブリ上げ!  磯に横たわる魚体は尾っぽの白いクチブトのそれだった。
ナマリの追加とマキエワーク・・・たったこれだけで劇的に変わったアタリの出方に自画自賛。(笑)
クロの泳いでいるタナの下限を探るため、次投はタナをチョイと深くして仕掛けを放り込んでみる。
マキエは直接合わさずに後ろから追いかけるイメージ・・・ すると、再びウキに変化が現れた。

クチブト

その後は一投一尾の連荘劇。 たまに食い渋りのような状況にも陥るのだがナマリの位置の調整とマキエの投入パターンを変えるとすぐに答えが出る・・・そんな感じの展開が続く。
レギュラーサイズは35cm程度・・・40Upも釣れてはくるのだが簡単にはそのタナまでサシエが通らない。 なんとかサイズUpを目論み試行錯誤はしてみたが、デカバンが潜むであろうポイントにサシエを届ける事はできなかった。

クロクロ

午後17時30分納竿。 迎えにきた渡船「おおしま」に乗り黄島漁港を目指す・・・。
今晩は山下船長の経営する黄島本島での民宿泊である。
黄島漁港から徒歩2分の好立地!(笑)  釣った魚をクーラーに納め道具を一纏めに片付ける。
民宿に入りお風呂をいただいて、お楽しみの宴会Time!
美味しい料理に舌鼓を打ち、かなりの量のお酒を飲んで布団に入る事となった。 Zzzz・・・。

                                                            ・・・続く

Tackle & Data
釣行地 五島列島黄島「中美漁フナツキ」 12時30分〜17時30分
気象 曇時々雨 北西風 小潮
潮流:左
釣り方 フカセ釣り
タックル がまかつ  マスターモデル尾長M
ダイワ  09トーナメント競技LBD
道糸  サンライン マスラード 2号
ハリス  サンライン ブラック 2号
タ ナ 2ヒロ〜
エ サ マキエ オキアミ生6k 地アミ 2K 丸キューV9 2袋
サシエ オキアミ生 オキアミボイル 加工エサ
釣 果 クチブト・オナガ 大漁!
備 考 Keepは35cm〜42cm

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