タイトル

■ 2010年11月20日〜21日 古志岐三礁 VOL2 「ヘタの瀬」


々を乗せたエビス丸はA級磯と言われている「北東のカド」の釣り人を回収。
船長は入れ替わりで「北東のカド」に乗るよう我々に勧める・・・。
先端が「北東のカド」しかし、潮の具合が分っている我々はそれを丁重に断り他の磯を希望。
すると、船長曰く・・・・・
「この磯に上がれるならボウズ喰らっても満足するってな磯で・・・・・・」  
かなりご機嫌斜めになってしまった。 ( ̄▽ ̄;)
ブツブツとマイク囁かれたが、なんとか納得してもらい他の磯へ行く事に・・・。
その途中、鮎福屋さん達が乗っている「ロープ下」やクロ兵衛さん達のいる「ラクダ」に立ち寄り氷を配給。
氷を格納してある場所が分らずに慌てる一幕もあったが、なんとかスルー。

見回りを終えた後、我々が乗ったのはヘタの瀬の「一等席横」という磯だった。
ここ、「一等席横」は本島とヘタの瀬で形成される水道に面しており、潮通しはかなり良さげ・・・。ヘタの瀬「一等席の横」
足元からドン深になっており、その雰囲気は十二分である。
早速、沖の瀬で使用した昼釣り用のタックルを再セットし釣りを始める。
今は上げ潮の時間帯・・・その潮流は左の足元をかすめるように右方向から左方向に流れ非〜常に釣り辛い。 
道糸の操作に苦労しながら、潮流の中に仕掛けを馴染ませると・・・
竿先に ゴン!  喜び勇んでリールを巻くが、ここでも竿を曲げてくれたのは優しい(?)イサキ君であった。

「イサキしかおらんのかい・・・?」

クロが食ってこないジレンマと昼の疲れがWパンチでヤル気を襲う。
辺りは夜の帳が徐々に降り始め、偏光グラス越しでは光量不足に・・・。
普通ならタックルを変えて夜釣りに突入するところだが、今日は夜釣りをする気が全く起きない。
ヤル気が無いままにボーっとしていても仕方がないので、ペース配分を考えて一眠りする事にした。
お子様でも寝ない午後18時・・・就寝 Zzzzz。

■夜釣り開始!
午後23時・・・メールの着信音にて起床。 辺りを伺うとnaoさんは岩陰にて就寝中・・・対岸の「ラクダ」に乗っているクロ兵衛さんらも電気ウキに動きがないのでお休み中のようである。
夜釣りをするか、このまま寝るか・・・。 かなり迷ったがせっかくの古志岐三礁の夜である。 
「大けなマダイはおらんかの・・・?」  そんなノリで夜釣りの準備を開始!
男女群島における夜釣りVersionそのままの仕掛けを組んで足元を丁寧に探ってみる・・・。 
しかし、只今下げの時間帯・・・潮は右沖にゴンゴンと流れ足元に入れた仕掛けはあっという間に本流へと引っ張られる。
留まる事を知らないゴンゴンの潮流・・・道糸を繰り出せばナンボでも出て行き、マキエも何処に効いているのやら?である。
流しては巻いての回収劇・・・結局、1度もサシエが取られる事なく、午前2時にGive Up!
ヤル気も潰えて再び寝袋の中の人となった・・・。

■Day Attack!
午前6時、寝袋から這い出して再び夜釣り用のタックルを打ち振るうもアタリは無し・・・。(涙)
明るくなったのを頃合いに夜釣りタックルをロッドケースに収め昼釣りのタックルを取り出した。
一等席の潮流!仕掛けは2B×−2Bの鵜沢スペシャル。
ハリスにG4のナマリを2つ打って放り込む・・・が昨夕と同じ上げ潮は右から左へと強烈に流れて釣り難い事に変わりはない。
そこで、潮の流れにウキを任せたまま先端まで恐る恐る歩いてみた。
すると、そこには ド・本流を流せと言わんばかりの釣り座が・・・!
後で知ったのだが、ここが「一等席」という磯であった。
さて、その「一等席」・・・まるで男女群島の象徴である「帆立岩」の如き様相を呈した潮流がヨレや鏡を伴って流れている。
釣り師ならここを攻めない手はないだろう・・・って事で場所の移動。

一式すべてを運びこんでマキエを足元に打ち、仕掛けを本流筋に入れてみる。 
パラパラと出ていくラインを指で加減しながら流していくが、ライン全てを出し切るのにさほど時間は掛からない。 
「入っているの???」  確証の無いままハリスにBのナマリを追加し再投入・・・。
あっと言う間に流れていくウキの後にマキエの粒をパラパラと間断なく打ち、神経は竿先に集中・・・。
スプール半分ほどラインを出し切ったところで妙な重量感を感じたので、ゆっくりと竿を起こしてみた。
「???」 魚が食っていると言うよりも何か重いものがくっついている感じ・・・。  
竿は綺麗に曲がっているが相手からの引く力は皆無で、ただただ重いのである。   「ゴミ・・・???」  
半信半疑で寄せてみる・・・ナント、足元まで寄せてビックリ! くっついていたのはクロだった。 ψ(`∇´)ψ ケケケッ
古志岐三礁、初のクチブト君!  ゴミが変じて35cm超えの良型だった。
クチブト君!ここでもイサキ・・・

ド本流の中にクロの存在が実証されたので次の一尾の捕獲にかかる。
この流れならオナガがおるハズ・・・過負荷の仕掛けを本流に放り込みラインメンディング。
張らず緩めずの状態を保持しながら道糸を送り、竿先に集中していると明らかに違う速度でラインが引き出された!
合わせを入れて大きく竿で矯める・・・すると、潮の抵抗が手伝ってか、かなりの重量感! その走り方は本命を臭わせたが、途中からは非力なパワーに変貌・・・足元に寄ってきたのはイサキ君だった。(涙) 
本流の中はイサキだらけ・・・クロがいるであろうタナを探るためナマリ負荷を変えて仕掛けの角度を調節する。
ナマリを打ったり外したり・・・試行錯誤を繰り返す。 しかし、ド・本流の中で再びクロが食ってくる事はなかった。

■下げの本流・・・
時刻は午前9時を回り、下げ潮の時間帯・・・。
左沖へとガンガンに流れていたド本流は影を潜め、トロトロとした右流れにと変わった
釣り座緩くなった潮に仕掛けを合わせるため、ハリスに打ったナマリをリセット。
全て外した状態から探っていると、いきなりギューン!
イサキだろうとナメてかかってのヤリトリ開始・・・しかし、一発目の締め込みで一気に竿を伸されてしまった。 ドラグの悲鳴を聞きながら体制を立て直す。
レバーOFFでラインを送り、竿は腰ダメの位置で戦闘開始!
出さずに起こせ! ・・・っと踏ん張るがヤツの突進は止まらない。
トルクフルな引きは衰える事なく、一気に走られて無念のラインブレイク・・・
それも道糸からブッチリの高切れである。(涙) 
2つのウキを一度にロストしたショックは隠せないが、気を取り直して再び仕掛けを作り直す・・・。
今度はB×−Bの鵜沢SPをセット、ハリスには何も打たずに流してみた。
すっかり右流れに変わった潮流は直線的には流れず、右に巻き込むように流れていく。
程よい強さの流れの中を探る事、数投・・・またもや妙な激震が!!
今度は一気に右の瀬に回り込みビクとも動かなくなってしまった。 竿を煽ったり緩めたりの膠着状態・・・。
歩いてnaoさんの釣り座まで行って脱出を試みたが、またまた無念の高切れとなった。(涙)
鵜沢SP@1900円×2セットがパァ・・・。  「達者でな・・・。」 消耗品とはいえ、財布に厳しいロストとなった。

■午後12時納竿・・・
午前11時・・・残された僅かな時間であるが、「一等席」から「一等席横」に釣り座を変えて右流れの潮流を探ってみる。
そこでも飽きない程度にイサキが遊んでくれるが、最後は本命で有終の美を飾りたいところ・・・。
Bのyukimaru極ウキに多段のナマリを打ち、マキエを打って手前のヨレに仕掛けを入れる。
風は潮流と同方向に吹いており、潮流も左に流れてから右へと流れるので道糸の操作が難しい。
有終の美・・・オナガ君!タナは約3ヒロ・・・。
全負荷を背負ったウキはシブシブの状態から潜行を開始、引き戻しを入れながら張りを保ってウオのタナを探索する。
追い打ちのマキエをポンポンとウキの後方に打ち、ユラユラと妖しい残像を発しながらシモッていくウキを見守りながら潜行速度に合わせて道糸を送っていると・・・突如バリバリバリ〜!
指で押さえていた道糸が一気に弾け出た。
大きく合わせを入れ、ベールを倒して戦闘開始!
肘を支点に竿を支え相手の大きさを計る・・・。
「これはナカナカ・・・。 V(`∇´)V」
その重くシャープな力に愛竿マスターモデルはヒン曲がり、北東の風を受けた道糸は弦楽器のようなハーモニーを演奏・・・。
曲がり切った胴は敵の突進力が弱った瞬間にその力を解放・・・矯めた力を徐々に起してウオを水面に引き上げる。
そして、一直線な横走りを経て浮いてきたのは尾っぽの白い本命君! 
足元にて往生際の悪い突っ込みを披露したがタモにて御用とあいなった。  検寸39cm也!
最後の最後に来てくれた本命に感謝・・・そして、これをキリに納竿する事にした。 V(`∇´)V
午後12時過ぎ・・・迎えに来たエビス丸に乗り込み古志岐三礁にサヨウナラ。宇久島港
また来たい! そう思わせる磯群であった。

■Bye-Bye 古志岐三礁・・・そして宇久島
エビス丸に宇久島のフェリー桟橋まで送ってもらい荷物の梱包。
着替えを済ませビールを買って皆で乾杯!楽しかった思い出を肴にフェリーを待つ。
午後14時20分・・・フェリー「太古」が入港! 
ロッドケースを担いで皆で乗船・・・「太古」は博多に向けて出港した。
晴天に恵まれ美しい平戸の景色を楽しみながら、ワイワイと楽しい船旅・・・! 
途中、誰かさんのイビキが煩くて寝られなかったそうだが午後19時、船は無事に博多ベイサイドへと入港した。 
釣果の一部フェリーから降りると預けた車は倉庫の外に出されており、荷物も車の近くに降ろしてあった。 このあたりのサービスは嬉しいところ。
大量の荷物を車に積み込んで帰宅の準備・・・。
マキエの重さが釣った魚の重さに代わってどの車も重たそう。
お世話になった挨拶を済ませて車のエンジンを始動・・・築港ランプから都市高速に乗って名島へと向かう。
久々の「名島亭」で空腹を満たし、釣ったばかりの新鮮な魚をお土産に所用を済ませて広島への帰路についた。
古志岐三礁・・・次はいつ釣行できるだろうか?

今回はイサキ三昧だったが、次回はオナガ三昧といきたいもんだ。

■謝辞
naoさん、いっさきさん、そしてご一緒された皆さん・・・今回の遠征、たいへんお世話になりました。
おかげで心に残る楽しい遠征となりました。 ありがとうございます。 
またの機会がございましたら、その際も宜しくお願いいたします。 m(__)m

Tackle & Data
釣行地 古志岐三礁「ヘタの瀬」 16時30分〜翌12時30分
気象 晴れ 北東 大潮 2:18 12cm 14:41 92cm
志々伎 8:52 269cm 20:23 260cm
釣り方 フカセ釣り
タックル がまかつ  マスターモデル 尾長M / フカセPスペシャル5号
ダイワ  09競技LBD 50thスプール / シマノBBX8000
道糸  サンラインオシャレ 3号 / バリバスゼロフカセ8号
ハリス  サンライン ブラック 3号 / ブラック8号
タ ナ 2ヒロ半〜
エ サ マキエ 生15Kg ボイル9Kg 地アミ8Kg
グレパワーV9 2袋  グレパワーV10 2袋 (2日分の総量)
サシエ 生、ボイル、加工エサ
全 釣 果 オナガ6枚 クチブト1枚 イサキ21匹 
備 考 他魚・・・サンノジ イスズミ ・・・ 大バラシ2!

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