タイトル

■ 2008年4月5日〜6日  -男女群島再々遠征 - 


3月の下旬に予定していた男女群島再々遠征だが、延期・延期で4月になってしまった。
日程は4月4日の夜に出港し4月6日に帰港する1泊2日釣行。
情報では上物の釣果は下降線の一途・・・水道筋でないと期待薄らしい。
しかし、今回はT氏も同行。彼は今年初の男女遠征なので、釣果は
度外視(?)・・・男女群島の雰囲気を楽しみたいようだ(笑)。
2人での釣行は久しぶり・・・。
時期が時期だけに数の期待は持てないが、Bigな1枚を釣り上げて
”有終の美”を飾りたいものである。
各々の思惑が交錯する再々遠征・・・午後21時 ”あじか”に到着した。
■午前0時ヘラクレス出港!
日中の心地良い疲れが手伝って3時間余りの航海を一気にワープ!・・・起きたら男女に到着していた。
男島の西側から瀬付けが始まり、船は中ノ瀬戸に突入! 佐藤、中尾、帆立、SOS・・・名だたる名礁に底物師が
次々と降りて行く。 そして「yukimaruさ〜ん・・・準備しましょう!」 前田CAPより声が掛かった。
中尾瀬を回り込み、見えた磯は・・・なんと!「ちょんぼ」 いや「チョンボ」。06年の遠征で中尾瀬から見た”それ”である。
”憧れの磯男女群島”には「瀬戸の中央に位置し危険な釣り場・・・云々」って書いてあった。
チョンボ
← ※06年 中尾瀬より撮影した「チョンボ」

その時も前田CAP操るBlackヘラクレス!
前田CAPはこの磯が好きなのかもしれない?


サーチライトで照らされた磯は見るからに小さく、荷物が全部置けるかどうか不安・・・。 
しかし、そんな不安などおかまいなしにヘラクレスはホースヘッドを押し付ける・・・さぁ、降りてぇ〜ってな感じ。
水道筋のド真ん中でド・本流の流れる超一級磯・・・しかし、真っ暗闇の中、2人で降り立つには狭くて怖かった。
「動かん方がエエのぉ。落ちたらヤバイでぇ〜。」 どの磯に行っても貪欲に釣りを始めるT氏が今日は動かない。
ハーケンを打ってロープで荷物を固定。 伊万里で買った月桂冠を飲みながら明るくなるのを待つことにした。

■午前6時30分・・・活動開始!
チョンボでの奮闘さすがに瀬戸のド真ん中! 強烈な豪潮がゴンゴンと流れている。 あちこちでヨレまくる様相は帆立の潮流と変わらない。 
最近、タナを取っての釣りに固執していたのだが、この豪潮では確実なタナが取れそうにないので掟破りの全誘導を選択!
グレックス製の−00ウキを長めのハリスに通し、ウキの落下防止に潮受けゴムを付けBのガン玉を1発打ってみた。
マキエが溜まりそうなポイントに仕掛けを入れて張りながら流していく。
問題は何処で当たるか?だ。
ドキドキ・ワクワクしつつ、指でサミングしながらラインを出していくと、150mのラインを巻いたスプールはすぐ空っぽになった。
行きは良い良い帰りは怖い・・・流すのは楽だが仕掛けの回収はかなりの重労働。
チョンボのオナガグレ!ヒィヒィ言いながら手返しを続ける・・・っが、本流における、バチバチバチ〜と
スプールから弾け出るようなアタリは全く無い。
「本流には魚がおらんの?」 「食わんのぉ〜」 ボヤキも多くなる。。。
目線を変え、本流筋から外れた”タルミ”のできる場所に仕掛けを投入。
沈んでいくウキにテンションを掛けながら竿先に集中。。。
すると・・・”ココン”ってな感じの可愛らしい反応を竿先が捕らえた!!!
条件反射(?)的な合わせを入れると竿は一気に満月状態に・・・
オナガの定番である走り始めの強烈な締め込みを堪えてから反撃開始! 激流に揉まれて浮いてきたのは50cm弱の綺麗なオナガ君だった。
午前7時20分・・・釣り始めから約1時間での本命登場。  魚はいるぜイ!・・・不安は確信に変わった。

■昼の見回りにて・・・

魚の存在は感じられたのだが数に問題が発生・・・結局、正午まで頑張ってオナガ計4枚のド・貧果。
この磯では寝れない・・・T氏と問答した結果、次の見回りで磯を替えることにした。
13時・・・見回りに来たヘラクレスに飛び乗る!
「yukimaruさ〜ん・・・替わります〜?」 
状態が良くないのだろう・・・前田CAPも困り顔である。
ポーター君に「何処がエエんかね??? やはり水道筋ね?」
「う〜ん、どうですかね・・・水温が一気に下がったとですよ・・・。」
返ってきた回答は芳しくない。 「サメ瀬はどうね??? 」 
「カイザーが上げてますが・・・良くないようです。」
はぁ〜っ サメもダメかい・・・。
ポーター君とそんな会話を交わしていると、前田CAPからの一声!
「yukimaruさ〜ん。 行きましょうか!」
ヘラクレスがホースヘッドを押し付けたのは名礁「帆立岩」。 
「頑張ってくださ〜い!」 入れ替わりの底物師から激励を受け、3度目となる帆立の磯に降り立った。
帆立のオナガ!男女群島の象徴であり、日本屈指の知名度を誇る帆立岩。
本命は上げ潮と言われているが、今は下げ潮。
その下げの激流は健在で、あっちこっちでヨレまくっている。
過去の経験を頼りに、潮の緩んだ場所を見つけて仕掛けを投入し、下げの本流を流していく。 しかし、サシエすら取られない寂しい状況が続く。
2時間余り経過した午後3時20分・・・やっとこさアタリをキャッチ!
合わせをくれた途端にヨーイドン! ・・・ヤツのダッシュが始まった。
ガゴガゴ・ギュッギューン・・・下げの本流に乗って引きまくる!
腕に乳酸が溜まるのを感じつつも強引に浮かせにかかる・・・っが、激流が手伝って簡単にはいかない。
「切れるなよ・・・!」 祈るような気持ちでMモデル尾長の胴を締め込み、た〜っぷりと時間をかけてタモに入れ込んだ
検寸48cmのオナガ君・・・こいつは白子を出していた。
帆立岩の激流!更に1時間が経過・・・潮はゴンゴンの上げ潮に変わった。
帆立の上げ潮・・・本命潮とされていて、数十メートルも流せば竿を引ったくられるアタリがあるとか言われている。
磯を挟むように2本の潮筋ができ、それに乗せて流してみるのだが、
数十メートルどころかスプール一杯、流してもアタリは無い。
この日はマニュアルどおりにはいかないようだ(涙)。
このまま同じことを続けていても魚は食ってこないだろう。 
フカセ釣りの醍醐味は、ありとあらゆる手を尽くす事にある。
手立てはいろいろあるだろうが、取り合えず親ウキはそのままに−Bの水中ウキをつけて流してみた。
潮に負けず、より深く潜ることを期待しての一投目・・・30mほど流したところで、スプールからラインが弾け出た!
豆ヒラしてやったりの一撃! 仕掛け交換後、一発でのHitは気持ちイイ!
それにしてもこの魚・・・引き方がヘンである。 潮の抵抗のせい???
頭に?を浮かべつつ寄せにかかるが、これまた潮の抵抗が凄い。。。
道糸ごと吹っ飛びそうなくらいの抵抗がかかるのである。
「ヤメテ〜!!!切れるぅ〜!!!」 
ギャーギャー騒いで浮かせた魚は、なんと俗名マメヒラ君。 
九州ではヒラゴと言われている。
オナガを期待していただけにガックリコン・・・力が一気に抜けていった。

■帆立に宿泊
「風はこのままって言いよるばってんが、強くなったら来ますから・・・」 前田CAPはマイクでそう言い、帆立岩から離岸した。
弁当を食べ、夜バージョンに突入・・・! っと普通ならなるのだろうが、強烈な睡魔に襲われてあえなく、Down!
雨にも負けず、風にも負けず・・・爆睡してしまった(笑)。
そして、やたらと顔にかかる水滴に目が覚めたのは午前3時。起き上がって辺りを伺うと、磯半分が波シブキを被っていた。
南東の風がやたらと強い・・・「こりゃ、撤収ぢゃ・・・!」  道具を片付けて助け舟を待つことに・・・。
午前4時、ヘラクレスに飛び乗り、名礁「帆立岩」にBye-Bye。 夜は眠っただけの帆立岩・・・もったいない???

■千人塚横へ・・・。

真っ暗闇の中、ヘラクレスは男島へ転進。
釣り人を乗せては降ろしを繰り返して北上する。
そして、我々が降りたのは「千人塚横」 (By ポーター君)
水道筋から一転してワンドを脇に抱える普通の磯だった。
夜Verをする気にはなれず、二人で月桂冠Time!
丁度、2Lの紙パックが空になった頃、白々と夜が明けてきた。
納竿まで約3時間・・・ここではオナガは期待できそうにない。


産卵が終わってないクチブトがいる事を祈りながら、タックルを準備した。 
「どーせ、ダメぢゃろうの〜。」 半ば諦め気味に仕掛けを作っていると、先に
ワンド側で竿を出していたT氏の竿が大きく曲がった!
「竿を叩きよる・・・! サンノジか? ババタレか?」 
本人は外道を信じていたようだが、浮いてきた魚体の尻尾が白かった!
「クロぢゃ〜!」 ビックリ驚きでタモに入れたのは45cmのクチブト君!
今遠征、初のクチブト捕獲に成功した。
トロトロしてはいられない・・・作りかけの仕掛けを大急ぎで仕上げ、釣り座の正面に放り込んだ。
潮はゆっくりと左から右へ流れている。 マキエをダイレクトに被せてアタリを待つ・・・すると、ウキに変化が!
大きく竿を起こす・・・しかし空振り。 次投・・・またもやアタリ! しかし、これまた空振り・・・。 なんで???
ウキ下を3ヒロ固定にして針をワンランク落とす・・・すると3度目の正直で今度は乗ったw! 
ギュイーンと重量感に溢れる引きを披露してくれたは、T氏が釣ったヤツと同寸のクチブト君。
「ここには魚がおるわい。 ψ(`∇´)ψ ケケケッ」 空振りを含めてアタリ連発にヤル気は急上昇。。。
「ギッヒッヒ・・・魚はおるぞ〜。 今からぢゃ〜!」 2人で大いに盛り上がる・・・っが、何故か後が続かない・・・。 
沖を探り、磯際を攻め、タナを深くするも竿が曲がることは無かった。
午前9時・・・磯のゴミを拾ってヘラクレスを待った。

■ヘラクレス来航
前田CAP・・・「yukimaruさ〜ん。上物どーでしたか?」 「・・・2枚でんがな。」 「・・・上物は厳しかねぇ〜。」
2008年度最後の男女遠征・・・結果は貧果に終わったがチョンボ&帆立に乗れたので良しとしよう。
前田CAPに感謝・・・また来年!

Tackle
行 程 4月5日〜6日 一泊二日 
釣り方 フカセ釣り
タックル マスターモデル尾長M Z2500LBD
ライン:バリバスゼロフカセ3号 ハリス:グランドマックス3号
ウキ:-00〜0 ハリ:尾長くわせ8号

タ ナ 全誘導〜 
エ サ オキアミ生2枚+ボイル1枚+地アミ4Kg 配合1袋 × 3セット
大潮
釣 果 オナガ4枚 クチブト1枚
備 考 チョンボ〜帆立岩〜千人塚横

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