タイトル

■ 2009年1月27日〜29日  男女群島遠征 西磯上礁 VOL1 


末の遠征から早1ヶ月。 1月28日からの二泊三日予定だったのだが、お客が集まらず27日からの遠征に・・・。
それも何故か鳥島便である(笑)。 相変わらず、”あじか”さんの予約変貌(変更?)は激しいようだ。
あじか・ブラックカイザーかくして、2009年竿初めは離島遠征で幕を開けることとなった。
今回の航海は山見船長操るBlackカイザー!
挨拶がてら状況を聞いてみると・・・「鳥島は風の変わったけん無理かもしれんですね〜!出てから決めますけん・・・」 との返答が返ってきた。
「くっそぉ〜またかい(怒)!」 度重なる鳥島封じに少々、ガックリしていると、「北東風ならヨカばってんね〜!」 隣に停泊しているヘリオスの南船長が話しかけてくれた。
年末遠征時の気配りに対してお礼を言って暫しの談笑&情報収集・・・。
ヘリオスは今夜、五島へ出動し、ポーターのMOMOさんは日帰り便のサムソンで男女群島に行っているとの事。
釣果の事も聞いてみたが、どうにもパッとしないらしい。 今、帰港途中のヘラクレスも五島→男女と苦労しているそうだ。
暗澹たる気持ちの中で迎えた14時45分・・・20数名の荷物を積み込んで船は田平港を出港した。
最後尾のベッドに横たわり、ビールの力を借りて”うつら・うつら”していると、爆音を奏でるカイザーのエンジン音が徐々に回転を落としてスロー運転に・・・。 「うん!?もう着いた?」 ベッドから出てみると、そこは男島「上の赤瀬」だった。
やはり、鳥島は無理だったようだ。 ベッドに戻り、アウターを着込んで戦闘モードに入る・・・いつもながらワクワクの瞬間だ!
午後18時15分、男島の西側から瀬着けが始まり、水道筋を通過しながら船はドンドン南下・・・女島へと向かう。
「yukimaruさ〜ん。行きましょうか!」 女島到着の何番目かで山見船長から声が掛かった!
既に辺りは真っ暗なので、何処が何処やら○△□? 降りる際、ポーターの近藤君に聞いてみると「マルヒ4番」との事。
まだ波が高いので、荷物を高場に上げて周囲を観察・・・磯が綺麗なので、上礁者が少ない事が伺える。
早く釣りたい気持ちをユックリとなだめ、同行のT氏とビールをプッシュン! 海に撒いてから準備にかかった。

■夜釣り・・・

初めての上礁なので何処を釣ったらイイのかは??? ワンドを二分する先端の岩場がベストだろうが、今は波を被っているので立つ事ができない。 T氏がマルヒ5番側のワンドへ、自分はマルヒ3番側のワンドに分かれて釣る事にした。オナガクレ
地アミのタ〜ップリと入ったマキエを打つ事、2時間余り・・・。
サシエが取られない状況が続いたが、ケミホタル37の蛍光色がボヤ〜っと海中に・・・「うりゃぁぁ〜っ!あっ?んっ?」 合わせたものの、見事空振り。。。
「ハタンポ???キンギョ???」 疑問符を並べながらの次投・・・またもや、ケミの光は海中に染み込んで行く。 待って待って待って、「おりゃぁ!」 竿を起こすとガコガコガコ・グイーンってな引きが返ってきた。
結構な重量感ではあるが、豪竿に物を言わせて一気にブリ上げる!
蛍光ランタンを置いた磯上でビトンビトンと跳ね回る魚をタオルで押さえて姿を確認・・・それは紛れも無いオナガ君だった。 待って待っての合わせだが、ハリは口に掛かっている・・・。 う〜ん???
スケールを当ててみると46cmほど。 時間はかかったが1枚目としては上々の型である。
オナガナイフで〆て海水で濡らしたドンゴロスに放り込む。
群れで入っている事を願いつつ、同ポイントをトレース。
反応が無いので仕掛けを上げてみると、あらまぁ・・・サシエが無い!
深いんか??? タナを半ヒロ上げて再投入。。。
馴染んだウキがジワッ〜とシモリかけた途端、流れ星が流れるが如くに海中を一閃!・・・即、竿に強烈な重量感が乗り込んで来た!
「うおぉぉりゃゃ〜・・・あ〜ん???」 見た目が美しく、竿引きのアタリも強烈だったので、それ相応の力で応えたら、あっさりと浮いてきた。
バチャバチャと海面で暴れる音を確認・・・腰を落として抜き上げた。
ライトで魚体を確認すると・・・先ほどよりチョッビっと、でっかいオナガ君。 検寸48cmだった。
イイ型なのだが、夜オナガと考えると少々寂しい・・・。マキエをドカ撒きし、更なるデカ版を妄想しながら仕掛けを放り込む。
潮で沖に運ばれていくウキは徐々に馴染んでシブシブに・・・そして、ゆっくりと海中へ入っていった。

■メダイ登場・・・
好調だったオナガラッシュも1枚追加した後に沈黙・・・休憩を兼ねて遅い晩飯を食う事にした。
今夜のメニューはインスタントの天ぷらそばとソーセージ! T氏とビールを飲りながら語り合う。
「なんで、わしらー鳥島に行かれんのんかのぉ〜」 「日頃の行いが悪いんぢゃ〜。」 「誰のや〜?」 「あんたぢゃろ!」
”ちゃぶちゃぶ”と独りでは味わえない会話を楽しみ、午後11時過ぎ・・・釣り座に帰った。
釣り場を休めた後の一発・・・シチュエーション的には期待できるヒト流し目である。
マキエを闇雲にボンボン撒いて仕掛けを投入・・・糸フケを取ってハリハリにした状態で道糸を海面に置く。
沖に出て行く潮に乗せてラインを送りこんでいくと・・・ケミの光が一気に海中へ!
「ぐうあぁぁ〜・・・」 なんと!合わせる間もなく竿はノされてしまった!
BBX-8000のレバーOFF・・・ラインを送って反撃開始!
「ん〜?なんじゃこりゃ???」 爆走しては止まり・・・更に爆走。。。
おっそろしい力で走りまくるが・・・爆走・停止を繰り返すのである。
トンチンカンな走りにyukimaruの頭は??? オナガの走りではない。。。
右に左に爆走する走りを強引に止め、大きく竿を絞り込む!
太仕掛けを信じて一気に巻き取り足元に浮かせて魚体を確認・・・んっ長い??? タモに入れた魚体の重い事・・・。
一発で腕から腹筋をダルダルにしてくれたのは、75cmのメダイ君・・・俗に言うダルマである。
ヌルヌルの魚体が気色悪いが、綺麗な白身で美味なウオ! 美味しく頂くため、血抜きを施しドンゴロスに納めた。
ψ(`∇´)ψ ケケケッ それにしても今回の夜釣りは調子イイ! 群れで回遊するメダイ君・・・次も君かな?

■やるときゃやるバイ!
連発で当たるのが常のメダイ君、何故か単独での回遊だったようで、その後に”らしい”反応はゼロ・・・。
かわりの無いまま2時間が経過し日付は28日にワープ・・・サシエも取られない単調な釣りに集中力も途切れがちになる。
眠い目を擦りながら、ケミホタルの光を見つめていると・・・ケミホタルの光がボヨヨ〜ンと海中に潜行!
久々のウオからの信号にワクワク・ドキドキ・・・合わせたい欲求が駆け巡る! 待ちに待って竿を起こすと、その重量感は穂先から一気に胴に乗り、重くて切れのイイ手答えが道糸を通じてビンビンオナガ62!に伝わってくる。
竿を支える右腕は、その異様な感覚を感じ取り、竿に掛かった過重を締めず緩めず、ゆっくりと絞り上げながら距離をつめていく。
焦る気持ちを押し殺し、我慢我慢の攻防戦。
そして、長くしぶとい横走りの末、魚が浮いて尾バネの一撃!
後先考えず、キャップライトを当てて魚の位置を確認・・・タモを伸ばすが遠近感が掴めず、なかなか魚が入らない。
見かねたT氏に助けられ無事取り込む事ができた。検寸62cm也!尾っぽの綺麗な男女群島・・・巨のオナガ!
2007年の「沖の赤瀬」以来、2年ぶりとなる60Upとなった。

連発の願い・・・しかし、取り込み時、ライトを海面に照射しているので群れ取りは期待薄である。
アタリの無い緩慢な時間が経過・・・そのうちに、ケミの光が催眠術の如く脳髄を刺激して釣りながらに”うつら・うつら”の状態になってしまった。  もう我慢できん。。。「おら〜寝るどぉ〜!」 
睡眠の宣言をして寝袋を持って高場に上がり寝場所を散策・・・丁度良い割れ目にベッドを確保し寝袋にくるまる。
昼の疲れと寝袋の暖かさが手伝って意識は朦朧・・・寝たか寝てないか、よー分からん微妙な感覚は携帯のアラームで覚醒された。午前5時起床・・・寝袋を片付けて下に降りて行くとT氏がヒィヒィ言っていた。
なんでも、大型のメダイに翻弄され、仕掛けをパツパツに切られたそうだ。 「10号がいるでぇ〜!」 っと言って譲らない。
右のワンドに釣り座を変え磯際を探る・・・すると微妙に入ったケミが海中で停止! ゆっくりとラインを張って聞き合わせてみると、いきなり沖に走り出した! 暴走モードのトンチンカンな走りにメダイを確信し、こっちもフルパワーで応戦・・・しかし、4号竿の反発力を物ともせず左の瀬際に突進・・・一瞬で8号ハリスがブっ飛んだ! 「ホンマぢゃ〜8号切れた〜!」
おのれ〜メダイめ! 10号のハリスに交換し同ポイントにサシエを放り込む。。。
ゆっくりと、シモっていくケミの光を目で追いながら、ハリハリで瀬際を探っていくと・・・”バリバリバリバリ〜” スプールを押さえていた指がラインに弾かれアッチッチ! アホみたいに引きまくるが、やはりトンチンカン・・・オナガではない。
「逃げれるもんなら逃げてみ〜!」 戦闘力3割増しの10号ハリスである・・・無茶苦茶に竿を締めこんで足元に御用!
しかし、タモに入れたまではイイのだが、これが重くて上がらないのである。 上げれば網がイガイに引っ掛かり、緩めればメダイの重量がのしかかる。 やっとこさ、ズリ上げた時には腕・足・腰の戦闘力はゼロ。
楽しいであろう、Day Attackの体力を温存するため、岩場に座り込んで熱いスープを喰らう。
白々と明けていく空を眺めながら、夜Verのタックルをケースに仕舞いこんだ。

■続く・・・

Tackle & Data
釣行地 男女群島 一泊二日 27日午後3時〜29日午前8時20分
気象 27日 凪・晴天 28日 凪→東風・晴天 30日 東風強・雨 
釣り方 フカセ釣り 
タックル 夜 Daiwa インターライン4号 BBX-8000番
  道糸:よつあみPE4号 ハリス:Vハード8号〜10号

昼 がまかつ尾長M T-ISO2500LBD50th
  道糸:バリバス0フカセ3号 ハリス:Black3号 
タ ナ 夜 3ヒロ
昼 2ヒロ〜全誘導
エ サ マキエ : 生9Kg+地アミ5Kg+配合  4セット
サシエ : 生、加工エサ、ボイル
釣 果 オナガ6枚、クチブト32枚、メダイ2本
備 考 オナガ62cm!  卵・白子(未発達) クチブト小型多し!

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